用語解説 

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サプライチェーン

概要

 サプライチェーンとは、各企業の分担に関係なく、原料調達、生産製造、物流、販売をひとつのつながりとして捉えたときの名称である。 そのため、サプライチェーンはこれらの企業間や工程間のつながりの強さを特に強調した言い方でもある。

派生

 このサプライチェーンに関わる企業間社内間で、それぞれの工程の情報を共有して、生産性の向上を図る管理することをサプライチェーンマネジメントという。 サプライチェーンが複雑化巨大化している昨今においては、無駄な工程や余分な仕組み重複した作業などが発生しやすいため、各企業間、各部門間が連携し、それらの無駄を排除して生産性の向上を図るために、重要な概念といえる。サプライチェーンマネジメントの基盤となる理論に制約理論(TOC)がある。これは、サプライチェーンにおいて、製造の効率を左右するボトルネックとなるような工程に注目して、全体のスループット(売上高から変動費を引いた金額)を向上させるための考え方である。 サプライチェーンにおいて古くから問題視されている現象で、製造側と販売側で、製品の需要数に差が生じてしまう現象を意味するブルウイップ効果(別呼称フォルスター効果)がある。 これは、需要が増大したときに各工程で、流通数を増やしていき結果的に製造側では販売側が見込んでいた数量より多くなってしまうことや、販売側から製造側に需要数が伝えられるまでの時間差が、実際の需要数の差につながっていること、急激な需要の増大に販売者側が過剰に需要数を見込むことなどが原因とされている。 このような問題にうまく対応するためにも、自社や自社の業界に合ったサプライチェーンマネジメントを行うことは重要である。そのほか、サプライチェーンにおいて、予期しないトラブルや事故によって計画の完遂が不可能になったり、意図的な人的トラブルなどにより情報が漏えいするリスクのことをサプライチェーンリスクという。

メリット

 企業がサプライチェーンを導入することにより、顧客にとっては、欲しいものが素早くタイムリーに手に入るというメリットがある。企業側からすれば、顧客の需要に合わせ効率的かつ迅速に生産を行なえ、その結果余分なコスト削減につながるというメリットがある。

デメリット

 サプライチェーン導入時には、そのサプライチェーンに属する全ての企業間で対等な協力意識が不可欠で、連携不足による中途半端な導入は現場の混乱を招くだけである。 そのほか、サプライチェーン全体で製品や部品、システムの呼称や、使用するシステムの統一などが必要なため、初期コストがかかることが上げられる。

種類

 サプライチェーンマネジメントの種類には、クイックレスポンス、ジャストインタイム、効率的消費者対応といった手法がある。それぞれ以下のようなものである。 クイックレスポンス(QR)は、アメリカのアパレル業界で、始まったサプライチェーンマネジメントのひとつ。季節や流行など短期間での激しい変化のある業界で、生産の単位を引き下げることで、消費者のニーズに素早く応え、製品の低価格化を実現させた手法である。 ジャストインタイム(JIT)は、トヨタの生産システムを構成する考え方のひとつ。製造業において、部品の不足や欠品などは製造の停滞につながるという考えの下、必要なときに必要なものを必要な分だけ生産するという考え方である。 効率的消費者対応(ECR)は、クイックレスポンスを元に、アメリカの食品、雑貨業界で始まったサプライチェーンマネジメントである。サプライチェーンの連携を重要視し、クイックレスポンス同様、消費者の満足と製品の低価格化を目指したものとなっている。

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