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プロトタイプ

概要

 プロトタイプは幅広い分野で「試作品」の意味を持つ。

 製品開発やプログラミングなど、商品を作成する現場では一般的に取り入れられてきた。近年はサービスやビジネスモデルを構築する際の、構想を練ったり叩き台として使用したりするためにアイディアを具現化したものを指す場合もある。

 プロトタイプを市場に導入するメリットとしては、消費者の意見を早期に吸収し、不足している部分を改善できること、投資が少額であるため、失敗しても手を引きやすいことが挙げられる。企業内でのメリットとしては、試作過程においてチーム内のアイディアの質を向上させるだけでなく、新しいアイディアを生み出す可能性があるという点が挙げられる。

 デメリットとしては、プロトタイプで作成・試験的に運用ができるものは小規模に限られているため、大規模なサービスの成功がプロトタイプ導入の成功からは予測できない点が挙げられる。大規模ではない場合も、関わる人が多数の部署や外部企業に渡るようであれば調整コストが多く発生しプロトタイプの作成は困難であることが多い。

種類

 新規製品やビジネスモデルを検討する際、プロトタイプは「理論上のプロトタイプ」「映像上のプロトタイプ」「実用最小限のプロトタイプ」の3段階に大別される。

 「理論上のプロトタイプ」は、個人の頭の中で形成されたアイディアをテキストや図を使用し、可視化できる段階まで落とし込む作業を指す。この作業によりチームメンバーと考えを共有することや、顧客への簡易アンケートを作成して反応を試すことができる。

 「映像上のプロトタイプ」は、多数の関係者が完成品を想像できるようにアイディアを、パワーポイントやビデオ等を使用して発表することを指す。完成品がある前提でプレゼンテーションを行うので、発表者は具体的な質問にも答えられるようにしておく必要があり、質問や回答を考える作業を通してアイディアを研磨することが目的である。

 「最小限のプロトタイプ」の段階では、商品の核となる数個の機能のみを実際に作成し、一部の顧客に公開する。サービスの場合は実験的に導入する。そこで顧客からの意見を収集し、さらに良質な製品やサービスへと向上させることが目的である。

シーン

 事業のプロトタイプを作り特定の範囲で実行することは、仮説ではなく実証済みのデータを得ることができる。事業計画を作成する段階では、他社事例を調査したり市場の数値から予想される利益を計算することがある。ただし、どのような事例であっても、過去や他社と同様の条件でビジネスはできないため、試験的に導入し実際の反応を確かめることが重要である。

歴史

 「prot」はギリシア語で「初めての」を意味する「protos」から来ている。「型」を表す「type」と合わせて「試作品」を意味するようになった。

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