用語解説 

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インテグレーション

概要

 インテグレーションとは、2つ以上の企業が業務提携や吸収合併を通して事業を統合することを指す。本来は異なる部分や要素の統合、集大成を表す名詞である。「統合されたもの」の意味することもある。

注意点

 同様に「インテグレーション」を使用した用語として、「システム・インテグレーション」「ビジネスプロセス・インテグレーション」も存在する。「システム・インテグレーション」は、情報システムの企画から運用保守までを一括して請け負う事業を指す。「ビジネスプロセス・インテグレーション」とは業務の一連のプロセスを1つのシステムに統合する動きのことであり、さらにシステムの構築や関係者間の調整まで請け負う事業を指す。ビジネス用語とは異なるものの、情報化が進んだ現代の企業において使用される機会の多い用語である。

種類

 企業間のインテグレーションには垂直統合型と水平統合型がある。垂直統合型とは、異なる企業または企業グループが、商品の開発・生産・販売等の異なった業務を自社またはグループ内で行うために統合することを指す。例えば、自動車産業においては、研究開発企業、部品製造工場、組み立て工場、自動車を販売する営業会社が連携して競争力を強めている。日本の携帯産業における通信回線業者・端末製造業者・販売会社においても同様である。

 メリットとしてはコスト削減、技術情報の漏洩防止、消費者ニーズの反映の容易さ、品質向上が挙げられる。しかし提携された会社は特定の製品に特化するため、製品自体が競争力を失った場合は、会社自体が共に経営基盤が危うくなる。統合した際の設備投資額も巨額になりやすいため、衰退分野からの撤退が遅れる可能性がある。
 
 水平統合とは、同一製品やサービスを提供している複数の企業、またはサプライチェーンの同一の段階にいる企業同士が統合されることを指す。流通業界や携帯電話業界で盛んに行われており、2012年には国際的な競争に対抗するため鉄鋼業界でも大手企業同士が合併した。メリットとしては規模の経済が働き、原材料の一括仕入等によりコスト削減が図れる点が挙げられる。逆に規模が大きいことが有利に働かない業種や、労働生産性の高い業務や調整業務が多い分野においては、コストや時間の無駄が発生する可能性がある。

 なお、サプライチェーンとは、原材料・部品の調達から、製造、販売、配送、消費(川下、下流とも呼ばれる)までの製品の全体的な流れのことを指す。現在料や部品の調達は川上、上流とも呼ばれ、販売や消費は川下、下流とも呼ばれる。

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