用語解説 

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ビジネスモデル

概要

 ビジネスモデルとは、ある事業において顧客や提供価値の明確化、利益回収方法の検討、資源や他社競合の分析を行うための枠組みのことである。ビジネスモデルを使用するメリットとしては、既存のビジネスの分析が容易にできる点が挙げられる。利益を生み出している事業活動を分析することで、売上増加の戦略立案が可能となったり、生産から販売までの流れを明確にすることで自動化できる箇所を洗い出し、コスト削減につなげたりできる。さらに、ビジネスモデルの分析は、現在の事業が限界に近づいていることの認識にもつながるため、モデルの変更や新たなモデル構築のきっかけにもなることがある。

種類

 多くのビジネスモデルは「物販モデル」「卸売モデル」「消耗品モデル」「広告モデル」「継続課金モデル」に大別することができる。
物販モデルとは、商品を生産し販売して利益を得る最も単純なモデルである。
卸売モデルとは、商品を仕入れ顧客に販売して差額で利益を得るモデルである。現在最も多く使用されている。

 消耗品モデルとは、機器等を販売する会社が、本体とは別に関連した消耗品を販売することで利益を得るモデルである。例えばプリンター本体を比較的安価で販売し、必要となる消耗品であるインクを別途販売するモデルだ。広告モデルとは、番組等の制作側が番組の合間に広告を入れ、広告主から支払われる広告料を利益とするモデルである。マスコミ業界で使用されており、利益は媒体自体の人気に左右される。継続課金モデルとは、継続的にサービスを提供し一定期間ごとに顧客から料金を回収して利益を得るモデルである。携帯電話の月額サービスや保険等で利用されており、顧客が増加するほど経営基盤が安定することが特徴である。

気を付けるべき点

 ビジネスモデルを設定、見直しする際には、その目的は、自社の収益拡大や継続であるが、収益の拡大や継続はどのような業界においても顧客満足の上に成り立つものであることを念頭に置かなければならない。どこでどのような商品、サービスに出会ったときに顧客が満足を感じるか、自社事業のプロセスをひとつひとつ見直し、顧客の満足に努めていくことが重要である。そのように顧客が満足することで、今後の継続的な購入やサービスの利用、新たな顧客の獲得につながるため、顧客の満足がどこにあるのか考察することでより自社に適したビジネスモデルが見えてくるといえる。

シーン

 「ビジネスモデル症候群」とは、ビジネスモデルの理論ばかりを議論しがちになったり、アイディアの実行が遅れたりすることを指す。成功した有名企業のビジネスモデルについてしばしば分析が行われるが、企業独自の要因も存在するため一概にモデルへ当てはめることは危険である。経営者や起業家は、ビジネスモデルを現場や市場の状況と照らし合わせながら実行に移していくことが求められる。

歴史

 太古より貨幣・物品を用いた交換は行われていたが、当時は小規模な販売モデルや卸売モデルが存在するのみであった。初めての広範なビジネスモデルは、イタリアのメディチ家によるヨーロッパの広範なネットワークにおける為替・決済システムであると言われている。しかし1990年代頃まで「ビジネスモデル」という認識は広く知られているものではなかった。

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