用語解説 

このエントリーをはてなブックマークに追加
Evernoteに保存
印刷

アナログ

概要

 アナログとは、情報の物理表現形式のひとつである。時計や温度計のように、連続した情報を角度や長さなどの連続的に変化する物理量で表す方式を指す。

 音や映像、風景などの情報は光や振動の周波数から構成されるが、アナログはこれらを電気の波であるアナログ信号に変換する。この変換されたデータは「アナログデータ」と呼ばれる。

 英語「アナロジー」が語源であり、類似や相似といった意味を持つ。スペルはanalogyである。

 なおアナログの対義語はデジタルである。デジタルとは、連続した情報を数値などの離散した物理量で表す方式を指す。たとえば温度計の場合、デジタルでは温度を規定の桁数の数値で情報を表し、アナログではアルコール式温度計のように液柱の長さで情報を表現する。

 先述した音や映像について、デジタルでは周波数の波を短い感覚で測定し、波の高さを表現して処理している。

メリット

 直感的な情報処理が可能であるため、場合によっては人間が情報を認識するスピードが速くなる。前述した温度計や、スピードメーターが一例である。

 デジタルが表すよりも細かい値まで表すことができる。四捨五入などの手法を取らないため誤差が存在しない。デジタルでは表現が困難である「3.22222…度」などの中間地点も表現できる点が特徴であるほか、アナログデータは別の値に周波数を変換しないため、実際の音や映像に近い。

デメリット

 アナログでは情報の修正ができない。デジタルデータでは数値の変更によって修正が可能な場合もある。

 放送などの通信分野において、アナログデータは物理的な影響を受けやすい。台風などの荒天や山などの障害物が通信経路にあった場合、周波数がその影響を受けるため映像や音声が乱れるケースがある。

 今はあまり見られなくなったがレコードやカセットテープもアナログデータの一例である。保存期間が長期化すると埃や傷がついて波の形状が変わったり、転写をすることによって不要な形状が混ざったりして品質が劣化する点が課題であった。

シーン

 デジタルの方が近年に出現した表現方式のため、よくアナログを「古い」という比喩を込めて使用するケースがあるが、アナログ本来の意味では誤用である。

 たとえば、計算機ではデジタルデータで表現されているため、算盤を「アナログ」と称する傾向があるが、算盤も離散的な数値でデータを処理している。連続的な表現を用いていないという点で、「アナログ」と称することは誤用である。

一覧に戻る

メルマガ登録


「人材不足」を働き方改革で乗り越える


教育機関向け特集


自治体向け特集

ページトップへ

close