2016.7.1 (Fri)

クラウド化は経費削減になるか?(第1回)

無計画なクラウド化は失敗の元!まずは利点の確認を

posted by 株式会社アークコミュニケーションズ

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 これまで自社内で運用していた社内システムを老朽化対応や機能強化などをきっかけに、クラウド環境へ移行する企業が増えつつあります。クラウド環境への移行自体には多くのメリットがありますが、デメリットが発生する可能性も忘れてはいけません。ここではクラウドの基本的な特徴をご紹介しつつ、失敗しないクラウド環境への移行方法について解説します。

そもそもクラウドとはなにか?

 クラウド環境の導入によって得られるメリットとして注目されることが多いのは、コスト削減と業務の効率化です。一例としては、共通で利用するアプリケーションをクラウド上に集約することで購入コストを削減したり、クラウド上に保存したデータをリアルタイムで共有したり、といったことがあげられます。

コスト削減のメリットは確約されていない

 前述したように、クラウド移行により得られるメリットのひとつはコスト削減です。社内のあらゆるシステムをクラウドに移行したら、いったいどれほどのコスト削減になるのだろうかと期待する人もいることでしょう。しかし注意したいのは、クラウドへの移行が100%コスト削減に結び付くとは限らないことです。

 例えば、既存システムの完成度が高いため、クラウドへの移行前後で運用費が変わらず、結果としてシステム開発や移行に伴う費用を余分に払っただけに終わったというケースが考えられます。ほかにも、クラウド移行でコストが削減できると予想していた部門が導入を拒否し、計画どおりにいかなかったなど、思わぬトラブルもあります。安易に導入する前に、クラウド移行に際しての課題も踏まえたうえで計画を立てたほうが賢明です。

クラウド移行時に発生する課題

 クラウドへ移行をするには、さまざまな問題をしらみつぶしに解決していく必要があり、理想どおりに計画が進むことは限りません。「クラウドに載せたくない基幹システムのカバーする業務範囲が思いのほか広く、クラウドとの相性が悪かった」「既存システムが煩雑すぎて、分析にコストがかかってしまった」「従業員の理解が得られない」「実際に運用してみたら思わぬ不具合に見舞われた」など、想定外の事態はいくらでも起こり得ます。

コスト削減だけがクラウドのよさではない

 前述のように、クラウドへの移行は労力や根気が求められます。状況によってはスケジュールの遅延が発生することもあるでしょう。スケジュールが遅延すれば、コストも増大するでしょう。このように、クラウド移行によるコスト削減を実現するのは、一筋縄ではいかないのです。

 しかし、コスト削減がかなわなかったから、クラウド移行は失敗と断言してもいいのでしょうか? 答えはNO。クラウド移行はコスト削減のほかにもメリットがあるからです。前述したような業務の効率化のほか、東日本大震災で注目されたBCP(事業継続計画)対策の役割を担えます。事業所に保管していたサーバー内の資料が災害で失われても、クラウドにデータのバックアップがあれば復元が可能です。また、インターネット環境を確保できれば、早期の業務再開が期待できるでしょう。

 クラウドが持つメリットはとても多く、コスト削減はその一端にすぎません。導入にあたっては、コストばかりを気にするのではなく、全体を総合的に見ることが成功につながります。

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