2016.6.24 (Fri)

元気な企業はどこが違う?成功企業の戦略とは(第4回)

100箱大人買いも!UAEで大人気のヨックモック

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 日本でもファンが多い、ヨックモックの葉巻型焼き菓子「シガール」が、アラブ首長国連邦(UAE)で大ヒットしているといいます。100箱まとめて購入されることも珍しくないという状況とのこと。なぜ大ヒットしているのか、その背景を探ります。

UAEで大ヒット!ヨックモックの「シガール」

 UAEで大人気の「シガール」ですが、全て日本で製造し、輸送しているとのこと。そのため輸送コストがかかり、日本と比べて約2~3倍の価格で販売されているそうです。にもかかわらず、1人で100箱の大人買いも珍しくないのだとか。UAEの売り上げNo.1店舗は、日本のNo.1店舗と同じくらいの売り上げがあるそうです。

 ヨックモックは2012年10月にパートナー企業と組んで、UAEに初出店しました。運営が軌道にのってからは出店を加速し、世界最大級のショッピングモール「ドバイモール」にも出店しています。ドバイモールは出店待ち企業が300社以上もあり、出店できるだけでステータスが上がる、とも言われています。

UAEで人気の理由

 UAEの人たちは、購入規模の大きさが特徴的です。パーティや贈答品用に100箱単位で購入したり、10万円もする高価な商品を購入することが日常的にあるのだとか。

 こうした買い方の背景には、UAEでは医療費、養育費が無料な上、住宅も安価なため、消費意欲が旺盛ということがあります。オフィスや自宅ではトレーに菓子を並べてもてなす習慣があるので、ヨックモックでは大きなお皿に山ほどの菓子を盛り付けて、冷蔵宅配を行っているそうです。このように、現地の食習慣をうまく取り入れたことも、ヒットの要因となっているのでしょう。

 また、イスラムの戒律によりアルコールを飲まないため、甘いものが好まれるといいます。ただし、糖尿病を患っている人が非常に多く、「シガール」のような甘さ控えめの上品な味が好まれるのだとか。

 さらに、裕福な家庭は子息をアメリカに留学させることが多く、アメリカでヨックモックを覚え、ファンになることも多いようです。そのため、上流富裕層ほど、ヨックモックの認知度が高いのだそう。

日本式のおもてなしで接客

 ヨックモックの人気の秘密は、接客方法にもあるようです。対応は英語で行いますが、あいさつは日本語を使っています。「いらっしゃいませ」と両手でドアを開けて出迎え、最後は深々とおじぎをしながら「ありがとうございました」と言って見送ります。つまり、「おもてなし」の心で接客を行っているわけです。

 さらにブランド管理のため、南部鉄器の急須や陶器をディズプレイして日本らしさを演出。随所に日本の良さを残しながら、海外に適応していることから、さらなる人気を博しているようです。

世界各国からラブコール

 ヨックモックの海外進出は、1986年にアメリカのデパートに出店したことが始まりです。現在はアメリカのほかタイ、香港、マカオ、台湾などへ出店しています。

 実は、現在も世界各国から「ヨックモックの商品を取り扱いたい」との声が寄せられるそうですが、次々と販売地域を拡大しているわけではありません。お互いのビジョンを共有できるパートナーかどうかを見極め、商談を進めるとのこと。ヨックモックの菓子で、その国の人々が幸せになることと、商品やブランドが長く愛されることを重視しているのだそうです。

 こうした数々のこだわりが、UAEでの大ヒットにつながったのかもしれません。

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ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

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