ICTで業務を効率化(第12回)

働き方改革実現で覚えておきたい、今どきのICT事情

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 いま、働き方改革を進めることは政府の取り組みもあり、世の中の流れとして注目されています。働き方改革の目的は、残業費といった企業の経費削減にあるのではなく、労働時間を短縮しても業績を低下させないなどの生産性の向上をともなうことが第一義なのです。

 また現在の日本は、全人口に対して、65歳以上の人口が占める割合が、21%を超えた超高齢化社会となっています。将来は、高齢者の割合が増えるだけでなく、全人口数も減少するため、働き手となる人口が少なくなるという予測となっています。そのような将来でも、一人ひとりの生産性が現在より高くなれば、日本の経済規模を維持できるという考えもあるから、取り組んでいるのです。

 首相官邸のウェブサイトには「働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジ。多様な働き方を可能とするとともに、中間層の厚みを増しつつ、格差の固定化を回避し、成長と分配の好循環を実現するため、働く人の立場・視点で取り組んでいきます」と記載され、国家プロジェクトとして推進することを表明しています。

 政府だけでなく企業にとっても働き方は、自社が従業員数と業績維持のためにも必要です。デロイト トーマツ コンサルティングが、2017年に働き方改革について調査したところ、働き方改革の実施状況は2015年の同調査の34%から大きく伸ばし、実に73%の企業で実施済みや、現在推進中となっています。

 この企業の動きを加速させている大きな要因の1つが、ICT環境の充実です。少し前なら不可能であった在宅での資料整理や書類作成が、いまでは可能になりました。必要なものはパソコンなどの機器とインターネット環境になります。

 在宅勤務だけでなく、出社してからも自由な場所で自由な時間に働くことが可能で、企業側は勤怠管理も、これらの機器を通じて行えるのもメリットです。

シンクライアントで働き方改革を実現

 在宅などの多様な働き方を可能としたICT環境の充実の1つが、使用するパソコンの変化です。シンクライアントと呼ばれるもので、「シン」とは「薄い・少ない」の意味をもつ「THIN(シン)」からきています。これは、従業員のパソコンであるクライアント側の機能は必要最小限にとどめ、ネットワークを介してサーバー側で必要な処理を行うのが特徴です。サーバー側で処理された結果は、画面転送プロトコルにより、画面のみがクライアント端末に転送されます。

 シンクライアントとは、その名のとおり薄く小さい端末のことを指しており、どこへでも持ち出すことが可能です。従来のノートパソコンなどでは端末内で処理を行っていましたが、複雑で時間のかかることもスペックに優れたサーバー上で行うので、シンクライアント自体は高スペックの必要がありません。また、シンクライアントであれば端末内にデータを一切保存することがないため、セキュリティ上も好ましいものといえるでしょう。情報漏えい対策になることからも、端末として注目されています。

安定したネットワーク環境が鍵に

 シンクライアントなどのICT技術で働き方は、場所も自由なことに加え、時間も自身で管理することが可能となります。つまり自分の好きな時間帯に働くことができるのです。

 しかし好きな時間帯は、ネットワークや端末を管理する側にとっては頭の痛い問題といえます。四六時中、ネットワークや端末を監視していなくてはいけないのですから。加えて、安定した環境を提供しないと、シンクライアントはサーバーの処理速度が低下するでしょう。これでは働き方改革どころか、働く人にとっては逆にストレスになります。

アウトソーシングでトラブル対応の負担減に

 そのような問題対策として、ネットワーク管理と機器管理をアウトソーシングすることが挙げられます。従来は基本的に光回線などの保守に関する受付・修理は、日中の時間帯に限られ、保守の対象も回線網にとどまるものでした。

 しかし、昨今では24時間の保守サービスも登場しています。時間帯の拡大だけでなく、保守対応範囲も拡大されているものもあり、夜間や早朝などの時間帯に不測の事態があった場合でも対応可能です。

 労働する時間や場所を選ばない働き方改革を実現させるためには、会社・従業員の意識改革とともに、ICT環境の保守なども含めた労働環境を整えることも必要なことの1つです。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年2月16日)のものです。

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