2016.3.9 (Wed)

社員のモチベーションを高めるヒント(第1回)

山本五十六から学ぶ人材育成論

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 多くの経営者、指導者が格言としている、山本五十六の「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という名言。この言葉には、人材育成のポイントが凝縮された続きがあるのをご存じでしょうか? 人を動かすには何をすべきかを教えてくれるこの言葉を、ビジネスの現場に当てはめて解説します。

山本五十六の人を育てる名言

 山本五十六は大日本帝国海軍の軍人であり、太平洋戦争開戦時の連合艦隊司令長官として、多くの部下を統率してきた人物です。その山本五十六の経験から生まれた名言が「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」です。

 リーダーシップ研修などで引用されることも多いので、耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。この言葉には、人を動かすためにすべきことが詰まっています。

やってみせ

 視覚は人間の五感において、最も情報をインプットすると言われています。部下に完璧な理解をさせるためには、“お手本”を見せることが効果的です。部下ができないことを代わりにやるのではなく、こうあってほしいという姿を見せるようにします。仕事への熱意や姿勢、マナーなど社会人としての行動規範についても、手本を示したいものです。

言って聞かせて

 見ることでイメージをつかませたら、言葉による説明が必要です。一方的な説明ではなく、相手に伝わっているか、理解できているかを確認しながら説明しましょう。相手の理解を無視して、ただ指示を出すだけでは、部下は受け身になってしまいます。部下の理解は上司の伝える力にかかっているとも言えるでしょう。

させてみて

 理解を深めるためには、実践させることが必要です。はじめは失敗することもあるかもしれませんが、上司や先輩は手や口を出さないように見守りましょう。考える時間や機会を与えることが、部下の成長につながるのです。

ほめてやらねば

 出来の良し悪しを採点するのではありません。ほめるとは、肯定すること。努力している姿や、目に見えない成果をほめましょう。「それで大丈夫」、「今のやり方で問題ない」といった声かけが、自信をもって取り組む原動力となるのです。“ほめる”ことができていれば、“叱る”ことで、信頼関係が崩れることはありません。

人は動かじ

 人を動かすには、相手の理解を深め、信頼関係を築くことが重要です。その結果、自発的に行動できる部下が育ち、良い結果に結びつくでしょう。

育てて、成長させるには

 さらに、この言葉には続きがあります。

 「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず」
   「やっている、姿を感謝で、見守って、信頼せねば、人は実らず」

 人を育てるには、相手の話をよく聞き、途中で口出しせずに任せること。信頼して見守ることが大切です。高圧的に言うことを聞かせるのではなく、相手へ敬意を払って接しなくては、人は育たないということでしょう。

 指導者の心構えとして、人気の高い山本五十六の名言です。新しく部下や後輩をもつ人間に、激励の意味でこの言葉を贈るのもよいかもしれません。

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ライター・ウェブディレクター。プロのダンサーから転身。就職サイト、社会人向け情報サイト、エンタメサイトのウェブディレクターの経験を経て、記者、フリーライターとして活動しつつ、某テレビ局のサイト立ち上げ、コンサルなど幅広く活動している。

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