オフィスソフト使いこなし(第32回)

Webサイトの「階層」をエクセルで改善する方法

posted by 小山田 明人

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 インターネットが普及した今、ほとんどの企業がWebサイトを開設していることでしょう。エクセルは、Webサイトの管理にも活用できます。

 Webサイトは必ず複数のディレクトリ(フォルダ)があり、それが階層化されて成り立っています。この階層の整理にエクセルを活用することで、SEOの効果を高めるなど、より良い改善につなげることができます。

エクセルでサイトマップを可視化する

 まずはWebページに存在する全てのページのタイトルとURLを、上図のようにエクセルの表形式に整えます。階層がわからない場合は、サイトの構造を解析するフリーソフトを使用してください。有名なものとしては「Website Explorer」があります。

 

関数を組み合わせて、階層を表示する

 次に、各ページがWebサイトのトップページから何階層目にあるかを数値で示す式を入力します。

 階層を表示するための関数は以下の通りです。C列に入力してみましょう。

式=LEN(B2)-LEN(SUBSTITUTE(B2,”/”,””))-2

 ここで表示される数値が、階層です。たとえば「3」ならトップページから3階層目に、「5」はトップページから5階層目に当たります。「1」はトップページ直下を表します。

 上で挙げた式をもう少し丁寧に見ていきましょう。まず、最初の「LEN(B2)」ですが、これは「B2セルの文字数をカウントする」という関数になります。

 その次の「LEN(SUBSTITUTE(B2,”/”,””))」は少々複雑な構成ですが、簡単にいえば「B2のセルのうち、『/』を省いた文字数をカウントする」ということです。SUBSTITUTE関数は、セル内の文字を別の文字に置き換えるために使います。ここでは、B2セル内にある「半角スラッシュ(/)」を「空白」に置き換えています。

 つまり、「LEN(B2)」から「LEN(SUBSTITUTE(B2,”/”,””))」の数値を引くことで、逆算的に「/」の数をカウントし、ディレクトリの階層数が表示できるというわけです。

 最後の「-2」は、URLの頭につく「http://」の半角スラッシュ2個をカットするためのもの。ちなみに、わざわざ逆算的に階層数を算出するのは、LEN関数や、条件に一致するセルをカウントするCOUNTIF関数では、セル内の特定の文字が指定できないためです。

階層を知ることがサイトの改善につながる

 階層数を知ることで、コンテンツの階層が正しい位置に配置されているかどうか、Webサイトの改善に役立てることができます。

 たとえば先に挙げた表では、ニュースやコラムなどが投稿される場所は、トップページから5階層下の位置にあることがわかります。ですが、検索で上位に表示されるためには、比較的浅い階層にコンテンツを配置しておくのが一般的です。今回のように階層を表示することで、ヒットさせたいページを浅い階層に移したり、逆に検索流入の必要がないページを下層に移すといった考察ができるようになりました。

 この表を活用すれば、サイトのツリーマップを作ったり、階層ごとのコンテンツ数やページ数、PV数の比較などに発展させることができます。簡単にできるので、ぜひ一度試してみてください。

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小山田 明人

小山田 明人

株式会社ネクストアド代表取締役。大手金融企業、学習塾経営を経て2015年株式会社ネクストアド代表取締役に就任。テストに合格した専門ライターだけが在籍するプロライターキャッチを軸にさまざまなメディアのマーケティングや制作の支援を行う。

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