ICT活用事例

SINET5による超高速ネットワーク環境とデータセンターハウジングで、次世代のICT教育基盤を整備

このエントリーをはてなブックマークに追加
Evernoteに保存
印刷

流通経済大学は社会科学系の中規模総合大学です。経済学部、社会学部をはじめとする5学部9学科を擁し、他に大学院、付属高校も設置されています。1965年、日本通運の支援によって“産学協調型大学”として設立され、以来、「空理空論を語らない実学主義」のリベラルアーツ教育を実践し続けています。そんな同校が、いま、力強く推し進めているのが、学生にとってより快適な無線LAN環境を整備すること。SINET5(サイネット・ファイブ※)網を活用し、手頃な価格で、大容量かつ超高速なやり取りを実現するネットワークインフラを整えました。同時に、サーバー機器の管理やメンテナンスをアウトソーシングする体制を構築し、運用の負担を軽減することにも成功しています。具体的にどのようなネットワーク構成に変更したのか、その効果や変化はどうだったかなどについて、流通経済大学の担当者にお聞きしました。

流通経済大学

  • 流通経済大学流通経済大学

(左から順に)流通経済大学 総合情報センター 図書情報グループ 情報システム課 青砥光一 係長、流通経済大学 総合情報センター 田畑亨 副センター長(スポーツ健康科学部准教授)、流通経済大学 総合情報センター 井川信子 センター長(法学部教授)、流通経済大学 総合情報センター 図書情報グループ 鈴木武 事務部長、NTT東日本 茨城支店 第二ビジネスイノベーション部 第二バリュークリエイトグループ バリュークリエイト担当 海老根宏祐氏

※SINET5:日本全国の大学、研究機関などの学術情報基盤として、国立情報学研究所(NII)が構築・運用している情報通信ネットワークです。2016年4月からは、従来の学術情報基盤であるSINET4を発展させたSINET5の本格運用を開始しました。2018年11月時点で800以上の大学や研究機関などとつながる学術情報基盤として機能しています。

導入いただいたソリューション

フレッツ光ネクスト ギガラインタイプ、フレッツVPNプライオ、NTT東日本データセンターなど

ソリューション導入効果

  • 大容量かつ超高速な無線通信を安定的に行うネットワーク環境を整えることができた
  • サーバーをデータセンターに移管し、より堅牢な環境で運用できるようになった
  • 2つのキャンパスを移動してサーバー管理を行う負担が減少した
  • ICT機器を使用する教職員のストレスがなくなった

NTT東日本選定のポイント

  • SINETを活用した超高速ネットワーク構成を実現するにあたりSINET5と親和性の高いデータセンターハウジング環境を提供可能なこと
  • データセンターのセキュリティや堅牢性が高く、サーバー機器一括で任せられること
  • バックアップ経路のための回線について高速かつ安価なサービスを提供可能なこと

実学志向の教養教育、選択制のキャンパスで、
ユニバーサルな人材を育成する

――まずは流通経済大学様についてお聞かせください。どのような特徴、強み、魅力などがあるのでしょうか?

井川氏:もっとも大きな特徴が、1年生から始まるゼミ教育です。10~20人程度の小規模ゼミで特定のテーマについてディスカッションを行うなどし、1年生のうちから、考える力、主体的に学ぶ力を身に付けさせることをめざしています。先生や友だちと深い議論を積み重ねることで、社会に出たとき必要とされる教養や思考力が培われていく……。そんな考えに基づいて、“手に職”といわれるような技術系の実学教育ではなく、未知の時代を託す若者が未来を切り拓いていく「意欲」と「能力」を育くめるように「個の力」の強化・充実をめざす学生主体の実学教育を行っているところがポイントです。

青砥氏:また、一部を除き龍ケ崎、新松戸、双方のキャンパスに同じ学部が設置されており、学生がどちらのキャンパスに通うか選択できる、というところも、本学ならではの特徴だと思います。龍ケ崎キャンパスは緑豊かでアットホームな雰囲気、新松戸キャンパスは交通機関へのアクセスがよく、龍ケ崎キャンパスに比べ都会的な雰囲気。特徴や雰囲気が異なる2つのキャンパスを、学生の意志で、自由に選べるシステムを採用しています。

井川氏:私たちがめざしているのは未知の時代に対して持続的に対応できる、ユニバーサルな人材の育成。少人数のゼミ、選択制のキャンパス、そして今回強化した超高速ネットワーク環境で、次世代の人材を育てたいと考えています。

流通経済大学 総合情報センター
井川信子 センター長(法学部教授)

増え続けるトラフィックに対応する、
“つながらないことがない”ネットワークを!

――2013年にWi-Fiを導入し、全学的に無線LAN環境を整えたとお聞きしました。その後どのような変化があり、今回のネットワーク強化を行うことに至ったのでしょうか?

青砥氏:スマートフォンを活用した出席確認システムやLMS(学習管理システム)が多用され、日常的に、大量のネットワークアクセスが発生するようになりました。また、学内であれば、常時、どこにいてもネットワークがつながるという環境が当たり前になってきて……。「たとえ短時間であっても“止められない”状況になってきたな」と実感することが格段に増えました。

こうした変化があったにも関わらずネットワーク構成の問題やサーバーなどの機器がキャンパス内にあることで、例えば龍ケ崎キャンパスが雷などの理由で停電すると、新松戸キャンパスでも利用するサーバーへのアクセスができないような事態が起きてしまっていたのです。耐久性やパフォーマンスが高く、つながらないということがない、広域でのネットワークを構築したい、そう考えて、NTT東日本へ相談しました。

併せて、サーバーなどの管理をアウトソーシングしたいという希望もありました。ネットワーク機器は、スムーズな授業や学生生活の要となる、とても重要な財産です。安定的に電気と通信が維持され、地震・台風・水害・火災などに影響されず、なおかつネットワークの専門家がしっかりと管理を行ってくれる、そんな場所に一括して預けたいと考えました。また、職員が2つのキャンパスを行き来しながらサーバーを管理する負担を減らしたいという思いもありました。

流通経済大学 総合情報センター 図書情報グループ
情報システム課 青砥光一 係長

――今回の改修で、SINET5を利用した超高速ネットワークへの切り替えを行い、サーバー機器をNTT東日本のデータセンターに移管して、さらにフレッツVPNプライオなどを利用したバックアップ回線の増設を行ったとお聞きしております。こうした内容を選ばれた理由、選定のポイントなどをお聞かせいただけますか?

青砥氏:今現在の本学の課題を解決し、かつ、SINET5の導入によって運用コストを抑えられるところがよいなと思い、このようなメニューを選択しました。

ともにプロジェクトを進める事業者を選定する際、特に意識したのが、本学と事業者が持つデータセンターとの距離、データセンターの堅牢性などを確認すること。NTT東日本は全国各地にデータセンターを持っており、本学の2キャンパスに近い、茨城、千葉県内でサーバーを稼働させることができるため、工事中の立ち会いや運用開始後の保守メンテナンスがしやすいと思いました。万が一の際に駆け付けられる距離というのは、やはり安心感があります。

堅牢性については、プロジェクトの本稼働前に見学会という形でデータセンターに伺って確認させていただきました。実際に目で見て、説明を受けて、同行した職員たちと「これだったら安心だ」と話したことを覚えています。SINET5との接続において利便性の高いNTT東日本データセンター内にハウジングラックがあるところ、多くの企業などの利用実績があるところも決め手になりました。

他に、NTT東日本が持つ歴史とノウハウにも惹かれました。日本のネットワークインフラを黎明期から支えてきた企業だけあって、技術力が高く、仕事ぶりがていねい。目に見えない部分の配線設計まで手を抜かず綺麗に行ってくださり、さすがだなと思ったことを覚えています。

クラウド化を視野に入れて整備を続け、
最先端の環境を提供し続けたい

――2018年8月に新しい環境での運用を開始されたとのこと。1年弱、利用してみて、どのような変化をお感じになっていますか?

田畑氏:いい意味で、なにも感じないなと(笑)。大量の授業の出欠確認や成績を処理しているのですが、遅延やストレスを感じたことはいっさいありません。これが、私たち教職員にとって一番のメリット。快適にICT環境を活用できています。

鈴木氏:同感です。私は以前、国立大学に勤めていたのですが、比較すると、非常にネットワーク環境がよいなと感じます。私も60の手習いでICT機器を使った仕事を行っているわけですが、「ああ、こんなに便利なものなのだな」と実感しています。

流通経済大学 総合情報センター
田畑亨 副センター長(スポーツ健康科学部准教授)

――今後は、どのようにICT環境を整えていきたいとお考えでしょうか。

青砥氏:本学では、4年に1回のペースで学生向けのICT機器を更新しています。これは「在学中に1回は最新の機器に触れてほしい」という思いで行っていること。今後は、アプリケーションのクラウド化なども視野に入れ、継続して、先端的なICT環境を提供していきたいですね。

井川氏:2020年には、小学校でのプログラミング授業が必修化されます。そう遠くないうちに、幼い頃からICT機器に慣れ親しみ学んできた子どもたちが大学に入学してくるのです。そのときに、しっかりした教育が提供できるように……。最新の環境にアップデートしながら、授業の形や、大学教育の在り方を変えていきたいと思っています。

流通経済大学 総合情報センター
図書情報グループ 鈴木武 事務部長

*文中に記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、全て2019年6月時点(インタビュー時点)のものです。

*上記事例はあくまでも一例であり、すべてのお客さまについて同様の効果があることを保証するものではありません。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Evernoteに保存
印刷
学校名 流通経済大学
大学概要 流通経済大学は「流通経済一般に関する研究と教育を振興して、わが国経済の飛躍的発展を図るとともに、深く人文科学を攻究し、教養ゆたかな、視野の広い指導的人材を育成して、国民経済の健全化と福祉の増進を図る」(「学校法人日通学園設立趣意書」より)ことを目的として1965年に開学。現在は、龍ケ崎(茨城県)と新松戸(千葉県)にある2つのキャンパスを拠点に、5学部9学科、5つの大学院研究科を擁する社会科学系中規模総合大学です。
専任教職員数 252名(2019年5月1日現在)
学生数 5,538名(2019年5月1日現在)
メルマガ登録はこちら
「ICT活用事例」の一覧に戻る

ページトップへ