2017.4.24 (Mon)

子供たちが熱狂! 懐かしのヒット商品の裏側(第7回)

平凡な技術もアイディアで化ける「フラワーロック」

posted by 味志 和彦

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 1988年、玩具メーカーのタカラ(現在のタカラトミー)から、一風変わったおもちゃが発売されました。サングラスをかけ、ギターを持ったひまわりのような花の人形「フラワーロック」です。

 フラワーロックが当時の人を驚かせたのは、「近づいた人の声や物音に反応する」という仕組みでした。人が近づき、話しかけたり、手を叩いたりすると、クネクネと身体をくねらせて、ダンスを踊りはじめるのです。

 これが大受けし、海外へも展開もされ、総計850万個を売り上げました。発売元のタカラの株価も急上昇し、「フラワー相場」という言葉まで生まれるほどのヒット商品となりました。

店頭に置くだけで人が集まる「一石二鳥」のアイテム

 フラワーロックは、販売する店側に思わぬメリットをもたらしました。「客寄せ」の効果を生んだのです。

 当時の人達は、店頭に置かれたフラワーロックの奇妙なダンスに足を止め、その商品とたわむれている人々の姿に、さらに通行人が誘い込まれます。元々ヒット商品のうえ、店頭にディスプレイしておくだけで宣伝になるので、店にステップインさせる効果もある「一石二鳥」のアイテムだったのです。

 しかも、ペットのように餌代や世話する手間もいらず、人間の呼び込みと違って人件費も発生しません。電池さえ入れておけば、勝手にお客さんを楽しませてくれるのです。

 花がサングラスを掛けているという、派手でユーモラスでとぼけた外見も、当時のバブルの世相にマッチしました。海外ではパーティーグッズとして使われた事例もあったようです。

ヒットの裏に「ゲームボーイ」あり!?

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味志 和彦

味志 和彦

佐賀県生まれ。産業技術の研究者を経て雑誌記者など。現在コラムニスト、シナリオライター。

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