2017.3.24 (Fri)

子供たちが熱狂! 懐かしのヒット商品の裏側(第6回)

シンプルで難解「ルービックキューブ」の普遍的魅力

posted by 味志 和彦

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 1976年、ハンガリーの工科大学で建築学を教えていたエルノ・ルービック氏が考案した6面体の立体パズル「ルービックキューブ(Rubik’s Cube)」は、後に世界中に大反響を巻き起こしました。全世界の販売数は累計3億個を超え、今でも立体パズルの定番として親しまれています。

 言ってしまえばブロックの色を揃えるだけの小さなパズルであるルービックキューブは、なぜ世界の人々の心をとらえたのでしょうか。

もともとは学生が三次元の世界を学ぶための教材だった

 ルービックキューブは、もともと「学習教材」として作られたものでした。

 考案者のルービック氏は、前述の通り工科大学の教師でしたが、「学生が平面の世界でしか物を考えない」と、長年不満を抱いていました。そこで、学生に「三次元の空間の世界と、空間の自由な可能性」を理解させたいと思い、ルービックキューブを考案したといいます。

 当時のハンガリーは共産圏でしたが、公社を通して玩具として1977年に販売されました。この6面体の学習教材は、パズル的な面白さが口コミで評判となり、海外でも大人気に。アメリカでは半年で200万個というセールス記録を樹立しました。

 日本におけるルービックキューブの販売を担ったのが、玩具メーカーのツクダオリジナル(現・メガハウス)です。日本では1980年から販売されましたが、同社は店頭で「2分間チャレンジ」といった企画や、ルービックキューブのイベントを催し、完成できた人には「ルービック・キュービスト認定証」を送りました。この認定書を持つルービックキューブのマニアのことは「キュービスト」と呼ばれるようになり、愛好者同士のつながりを生みました。タレントの萩本欽一氏もキュービストのひとりとして知られています。

 こうしたプロモーションもあって、ルービックキューブは日本で瞬く間に普及。最盛期には、ニセモノも含め800万個ほど出回っていたとされます。

シンプルで直感的、でもパターンは「4千京」も

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味志 和彦

味志 和彦

佐賀県生まれ。産業技術の研究者を経て雑誌記者など。現在コラムニスト、シナリオライター。

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