2017.1.31 (Tue)

デキる上司になるための「仕事の流儀」(第3回)

未完成でも納期を守る? 延期して完成度を高める?

posted by 峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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 一流のリーダーに欠かせないスキルの一つが、仕事のスピードである。しかし、実際のビジネスシーンでは、スピードだけでは解決できない問題もある。

例えば、予定された仕事量に対して、与えられた時間が極端に短いというケースがある。猛スピードで仕事をしても、予定された仕事量に達することができない場合、一流のリーダーはどのような判断を下すのだろうか。

 今回は、元マイクロソフト社の“伝説のプログラマー”こと中島聡氏の著書「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」(文響社刊)を参考に、終わらない仕事の終わらせ方を見ていこう。

期限を守るべきか、完成度を優先して延期すべきか

 時間内に望ましい完成度まで仕上げられない場合、リーダーに考えられる選択肢は大きく2つある。「期限を延ばしてもらう」か「未完成なものを納品する」である。

 この選択肢に対し、中島氏は同書のなかで「納期を守ることが重要」と断言している。細かいことは後で直せばいい。まずは「絶対に納期を守る仕事」をし、粗削りでもいいから早く全体像を見えるようにすることが大切、という。

 中島氏のこの姿勢は、マイクロソフトのトップであるビル・ゲイツ氏も同じという。ゲイツ氏は「納期を優先する」ことの典型的な実践者で、締め切りを守ることを異常なほど重視していた。

 たとえば、パーティー会場に花をセットする仕事をある人物に任せた場合、花屋の都合で花の到着が遅れたとしても、そのことを言い訳にするような人間を、ゲイツ氏は絶対に許さなかったという。この場合、与えられた仕事は、パーティーに間に合うように会場に花をセットすること。花屋に花をオーダーすることは、その人が選択した一つのプロセスかもしれないが、あくまで過程であり、仕事そのものではない。つまり、選択した本人にその責任がある。間に合わないのであれば、別の手段を講じてでも花を調達する責任がある。それが仕事である。

 仕事は、基本的にその仕事だけで完結することなどない。完結すると思われる仕事でも、ほとんどの場合、他の仕事に関わっている。ソフトウェアの開発などはその最たるもので、あるチームの開発が遅れると、結果としてすべてのチームの仕事に影響を与えることとなり、開発は遅れ、費用は膨らみ、会社存続の危機にもつながりかねない。だから、締め切りは絶対に守らなければならないのである。

「完全であること」ではなく「全体像を示す」ことが重要

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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