理想的な会社の在り方とは(第20回)

借金で会社経営が安定!?資金調達は計画的に(後編)

posted by 阿部 正仁

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 「借金」という言葉はネガティブなイメージが先行しがちです。確かに借金をすれば、元本に加え利子も返済しなければなりません。そのため依存したくないという意見も一理あります。しかし、借入先によっては安定した経営に繋がることは前編で紹介した通りです。後編ではもう少し掘り下げて、借金経営が事業にもたらすメリットについて説明します。

見込み利益1,000万円を実現するには

 会社経営は「先行投資をして回収する」という考え方が基本です。事業に必要な原材料や設備、人へ投資し、サービス・商品を販売し、利益を上乗せして資金を回収するというサイクルになります。

 たとえば、コンビニエンスストアを出店すれば、年間1,000万円の利益が見込める物件があったとします。出店するには物件の賃料・改装費や、商品の仕入などの資金が必要です。

 出店に必要な資金を調達する方法としては、大きく2つあります。自己調達と銀行融資です。

 自己調達の代表的な方法としては、出資者の募集と、内部留保の蓄積があります。出資者の募集とは、100~1,000万円単位の金額を出資してくれる人や企業を、自社のネットワークだけで見つけることで、これは簡単ではありません。内部留保は利益の積み重ねであり、必要な金額がタイミングよく蓄積されているとは限りません。

 銀行融資は、交渉により100~1,000万円単位の資金調達が可能です。また、融資までの期間がある程度見込めるのも大きなメリットといえます。利益が見込める物件を抑えるには、競合他社に先んじて動く必要があります。そしてビジネスチャンスを掴めば見込み利益が実現し、利益を返済に回すことができます。銀行融資は、資金調達に掛かる「時間を買う」という側面もあり、そのメリットを活かせば、円滑な事業拡大が可能になるのです。

大企業は借金経営でビジネスチャンスを掴む

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阿部 正仁

阿部 正仁

会計事務所で約10年間の勤務により調査能力を身に付けた結果、企業分析の能力では高い定評を得、法人から直接調査を依頼される実績も持つ。単に税金のハウツーだけにとどまらず、教科書に書かれない制度の考え方を誰にでも分かりやすく伝えることを身上とする。コーチングスキルを活かした取材力で、メディアでは語られない発言を引き出すのが得意。

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