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2016.12.22 (Thu)

理想的な会社の在り方とは(第9回)

現代に求められる上司像「サーバントリーダー」とは

posted by 高島 ちなみ

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 「サーバントリーダーシップ」という言葉をご存知でしょうか。これは、「メンバーを力強く皆を引っ張る」という一般的なリーダーのイメージとは異なる、リーダー哲学のひとつです。

 「サーバント(=servant)」とは、使用人や奉仕者を指す言葉です。リーダーとはかけ離れた単語のようにも感じられますが、「サーバントリーダーシップ」という熟語になると「奉仕をすることでチームを成功に導くリーダーシップ」という意味になります。

 今回は「サーバントリーダーシップ」がどのような考え方なのか、そしていま求められているリーダー像とはどのようなものなのか、時代とともに変わりつつあるその形について紹介します。

「人間関係の雑用」を担うリーダーの存在価値

 サーバントリーダーシップは、1977年にアメリカで生まれた考え方ですが、日本にもサーバントリーダーシップを推進するNPO法人「日本サーバント・リーダーシップ協会」が存在しています。同協会は、サーバントリーダーシップの哲学について「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」と定義しています。

 一般的なリーダーシップといえば、「先頭に立って指揮を取り、自分の判断を周囲に実行させる能力が求められる」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。しかし同協会では、こうした従来型の指導者を「支配型リーダー」と呼んでおり、「部下の指導がうまくいかない」「職場の雰囲気が重たい」といったデメリットがあるとしています。サーバントリーダーシップは、こうした支配型リーダーと相反する概念として誕生したものです。

 サーバントリーダーシップを備えたリーダーには、いくつかの特性があります。それが、「傾聴/共感/癒やし/気づき/納得/概念化/先見力/執事役/人々の成長への関与/コミュニティづくり」の10点です。たとえば「傾聴」は、「話をしっかり聞き、どうすれば役に立てるかを考える。自分の内なる声に対しても耳を傾ける」リーダーのことを、「執事役」は「自分が利益を得ることよりも、相手に利益を与えることに喜びを感じる」ことを意味します。

 一見すると、リーダーというよりは、人間関係の“雑用”みたいなポジションだと思うかもしれません。しかし、こうしたリーダーの存在が周囲のモチベーションを上げることにつながり、リーダー自身の信頼獲得にもつながっていきます。

 たとえば、リーダーが社内のコミュニケーションの調整を請け負い、従業員が大きく成長できるような社内コミュニティを創出できれば、メンバーが高いパフォーマンスを発揮することが期待できます。個々のメンバーだけでなく、チーム全体が成長できる環境を整えることでチームを成功へ導くのが、サーバントリーダーシップを備えたリーダーなのです。

なぜサーバントリーダーは「今の日本に必要」なのか

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高島 ちなみ

高島 ちなみ

フリーライター。2012年より執筆活動を開始し、ビジネスコラム・グルメレポートなどを執筆。無類の図書館好き。趣味が高じて司書資格も取得。ライブラリアン・検索技術者として、WEB媒体向けのレファレンス支援も行う。

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