2016.11.24 (Thu)

理想的な会社の在り方とは(第7回)

日産と日立の例に学ぶ、新たなリーダーの育成法

posted by 高島 ちなみ

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 「タレント・マネジメント」という言葉をご存知でしょうか。簡単にいえば「従業員の才能やスキルを管理すること」で、具体的には従業員のスキルや経験をデータで管理し、そのデータにもとづいて採用や人材配置を行うことを指します。

 すでに欧米では定着しており、日本でもその概念が広がっていますが、最近では単に人材を適材適所に当てはめるだけではなく、リーダーを育成するメソッドとしても注目されています。

 今回は、タレント・マネジメントによるリーダー育成プログラムを導入した日産自動車と日立製作所の例をもとに、人材育成の最新動向を見ていきましょう。

あらゆる会議で優秀な人材を探す日産

 日産自動車では現在、通称「HPP」(High Potential Personの略称)と呼ばれるタレント・マネジメントを実施しています。

 HPPに選ばれた社員は、海外事業所の業務ポストに従事します。現地のビジネスを実践で学び、業績もチェックされる2年間の厳しい出向です。それを終えて日本に戻ると、さらに違う部署で仕事を任され、経験の「幅」と「深さ」の両方を学ぶことになります。日産では、このようなエリート育成を20代の社員にも行っています。

 HPPに選出する人材を見極めるためには、人事部門での正しい社員評価が欠かせません。そのため、部内には「キャリアコーチ」という部門が設立されています。

 キャリアコーチの仕事は、社内の人材を発掘し、各個人に合った育成プランを綿密に実行することです。キャリアコーチには、社内のあらゆる会議に立ちあい、内密にヘッドハンティング活動を行う権限が付与されています。「優秀な人材を手離したくない!」、「いま異動や海外研修に行かれたら困る!」という現場の意志や、直属の上司から得られる一方的な評価に惑わされずにサポートができるように、このような権利が与えられているのです。

TOEIC高得点者を千人以上海外へ派遣する日立

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高島 ちなみ

高島 ちなみ

フリーライター。2012年より執筆活動を開始し、ビジネスコラム・グルメレポートなどを執筆。無類の図書館好き。趣味が高じて司書資格も取得。ライブラリアン・検索技術者として、WEB媒体向けのレファレンス支援も行う。

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