2016.12.20 (Tue)

元気な企業はどこが違う?成功企業の戦略とは(第16回)

40年ぶりに増収した北海道の「奇跡の黄色いバス」

posted by 坂元博/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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 地方の公共交通機関は、人口の減少などを受け、苦しい状況が続いています。11月に発表されたJR北海道の業績見通しでは、半分の路線が「単独では維持困難」とされ、話題になりました。

 バスも例外ではありません。乗客が少ない赤字路線では、バス会社が行政から補助金をもらうことでなんとか運行が成立していますが、もし路線が廃止されれば、高齢者を始めとする地域の交通弱者は、ますます困った状態になります。たとえば近年は高齢者による自家用車の事故が増えており、警察や各都道府県が高齢者の運転免許返納を推進していますが、路線が廃止されてしまっては、返納後の移動手段がなくなることになります。

 このような状況のなか、40年続いた地方路線バスの赤字をストップし、増収に転じたバス会社が注目されています。北海道の帯広市に本社を構える十勝バス株式会社です。同社の成功は「奇跡の黄色いバス」という名で書籍化され、ミュージカル化もされています。

 その成功の裏には、苦しい状況を「時代のせい」と思い込んでいたことから、「自分たちの問題である」と意識を改革したことにありました。

「時代のせい」を言い訳に業績悪化

 国土交通省の調べによれば、三大都市圏以外の路線バス輸送人員は、1970年当時から比較して、約35年間でおよそ1/3以下にまで減少しました。三大都市圏以外の乗合バス事業者では、83%が赤字となっています。

 十勝バスも、そうした赤字企業のひとつでした。輸送人員はピークの1969年の2,300万人から、2010年にはその約83%減となる402万人。営業収入も20年間で半減、負債も40億円抱えており、倒産も考えられた状況でした。

 しかし、多くの従業員は「顧客が減ったのは時代のせいだから、自分たちで変えられるものではない」と思っていました。

 そんな中、現在も社長を務める野村文吾氏が、父の受け継ぎ、2003年に同社社長に就任。顧客の増加のために奮闘します。

「なぜバスに乗ってくれないのか?」

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