2016.11.21 (Mon)

元気な企業はどこが違う?成功企業の戦略とは(第15回)

JALをV字回復させた稲盛和夫の「意識改革」

posted by 野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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 JAL(日本航空)の2016年3月期の営業利益は2,091億円で、前期比16.4%の増加。2010年には会社更生法を適用するほど経営は厳しいものでしたが、わずか6年でV字回復を成し遂げました。

 経営再建の裏には、「経営の神様」稲盛和夫氏の存在が大きいでしょう。稲盛氏は2009年末、JAL再建のため政府と企業再生支援機構から会長就任を要請されました。京セラ、KDDIを創業し大企業へと育てた稲盛氏ですが、当時は航空業界の知識はほとんどなく、再建の自信もなかったといいます。

 しかし稲盛氏は、役員報酬なしで会長に就任。従業員の意識を改革し、見事にJALを再建しました。

従業員が幸せでないと、顧客を幸せにできない

 稲盛氏が会長に就任した頃のJALは、2次破綻(事業の再生を試みるも再度失敗すること)の恐れもありました。それにもかかわらず、社内には危機感がなく、まるで会社更生法が適用されていないような雰囲気だったといいます。

 当時のJALは、一握りの経営幹部が指示を出し、組織がそれを守り実行するという、“官僚”的な組織でした。そこで稲森会長は、旧経営陣のメンバーを一新。さらに、JALグループの企業理念からロゴマークまで、企業の根本となる部分を変更しました。

 新たに掲げられたJALグループの企業理念には「全社員の物心両面の幸福を追求」という言葉が追加されました。これは稲盛氏の「社員が幸せでなくては、お客様を幸せにはできない」という考えを反映したものです。

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野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

東京在住。ライター歴10年。

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