ICTで業務を効率化(第20回)

現役稼働のオフコン資産を今後も活用していくには

posted by 泉 徹郎

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 自社業務の基幹システムを長年稼働させてきた信頼感から、オフコンのハードを後継機に何代も乗換えながら使い続けている企業は中小企業を中心にまだ数多く存在します。

 「Linuxなどトレンドにあったオープン系への切替えを検討したけど、パッケージでは自社業務に合うものがなくて開発が必要になる。現状のオフコンは稼働が安定しているし、開発コストをかけるメリットが小さいので見送ってきた」という経営者やシステム担当者は多いのではないでしょうか。

 一方で、ハードの保守期限が迫っていたり、オフコンを扱える社内技術者が高齢化している場合は、「いつまで使い続けることができるのか」という懸念もあるでしょう。自社の業務内容に合わせて最適化され、使い勝手のよさや業務ノウハウが蓄積されたオフコンは何物にも変えられない資産です。ここでは長年活躍してきたオフコンを、今後も活用し続けていくための対策を紹介します。

オフコン移設、運用・保守のアウトソーシングという選択肢

 今後もオフコンを継続利用するためにまず選択肢となるのが、データセンターハウジング(以下DCハウジング)による、オフコンの移設と運用・保守のアウトソーシングです。

 メリットは大きく2つあります。1つめは、BCP(事業継続計画)対策に繋がる点です。多くのデータセンターは耐震性が高い構造であり、また活断層や海、河川から離れた立地条件であるため、災害の影響を受けにくいという特徴があります。自社にオフコンを設置するよりも、安心できる環境といえるでしょう。

 2つめは、オフコンをメンテナンスする技術者を自社で抱えなくてもよくなる点です。オープン系開発が主流となった昨今では、RPG、COBOLなどオフコンをメンテナンスするためのプログラム言語を使える若い技術者が、市場で稀な存在になりつつあります。今後、社内の技術者が一線から退いたり定年退職をした場合、後任の技術者を雇用することが年々難しくなっているのです。

 その点でDCハウジングは、運用・保守をアウトソーシングしやすいのが利点です。最近ではオフコンに強い技術者を数多く抱え、データセンター内に常駐させるサービスベンダーも存在します。その中には集中管理によって多くのオフコンで構築・運用・保守を実施したノウハウを活かし、仕様書紛失などでブラックボックス化したアプリケーションであっても診断や分析を依頼できるサービスベンダーも存在するなど、アウトソーシングの選択肢の幅は広がっています。

将来的には、クラウド化も視野に入る

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泉 徹郎

泉 徹郎

株式会社ネクストアド所属ライター。情報処理安全確保支援士。IT企業でSEとして従事し、システムの導入から運用までをワンストップで提供、企業のセキュリティコンサル業務などさまざまなプロジェクトに参加。その後独立し、現在ウェブ関連制作事業代表。ウェブサイト制作、運用、オウンドメディア運営業務、ITコンサルティングに従事。

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