2016.7.13 (Wed)

ビジネスを成功に導く極意(第5回)

広島オバマ演説に見る最高の「問いかけ」手法

posted by 高島 ちなみ

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 アメリカのオバマ大統領が広島を訪問したことは記憶に新しいでしょう。日本人の実に98%が「よかった」との感想を持ったオバマ大統領の広島訪問。当初、所感を述べるに留める予定だった大統領のスピーチは、17分に及ぶ哲学的な演説にまでなりました。

 「アメリカ独立宣言」を引用した内容から見る、オバマ大統領の強い言葉選び。対して、「私が生きているうちに、この目標を実現できないかもしれない」との悲観的な言葉。それぞれに込めた本当の狙いとは何か。世界が注目した広島でのオバマ演説、その要素をひとつずつ紐解き、スピーチの圧倒的構成力について考えていきます。

オバマ大統領を助けたリンカーンの言葉

 今回の演説を分析する上でまず理解しておかなければならないのは、設定されていたであろうスピーチの目的についてです。

 「謝罪の言葉無く謝意を表し、世界全体の核軍縮という大義に指標をシフトする」――恐らく、このようなポイントが設定されていたと推測できます。特に、日米両国民を納得させること、このバランスが重要だったのは明らかです。

 オバマ大統領は、リンカーンの言葉を引用することで、この難題を乗り越えました。「全ての人間は生まれながらにして平等であり、その想像主によって生命、自由および幸福の追求を含む不可侵の権利を与えられている」(アメリカ独立宣言)

 この「アメリカ独立宣言」の引用は、非常に大きな意味を持っています。これは自国民に聞かせるための文言であり、同時に日本人に当てはめることもできる言葉です。

 被害者や加害者という認識を超えて、今も核によって脅かされている私たちの権利を取り戻そう。アメリカ国民の信条をそのまま軍縮に結び付けたアピールを、このリンカーンの言葉は成功させています。

リーダーのスピーチに用いられる「問いかけ」の手法

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高島 ちなみ

高島 ちなみ

フリーライター。2012年より執筆活動を開始し、ビジネスコラム・グルメレポートなどを執筆。無類の図書館好き。趣味が高じて司書資格も取得。ライブラリアン・検索技術者として、WEB媒体向けのレファレンス支援も行う。

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