ビジネスを成功に導く極意(第4回)

ロート製薬の副業解禁は朗報か悲報か?

posted by 地蔵 重樹

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 最近は、副業を検討する社員が増えていると聞きます。会社からの給与の他に、あと少し収入を増やすことでゆとりのある生活を手にしたいと考えているのでしょうか。あるいは賞与が減った、減俸になった、経営状態が良くないなど、切羽詰まった理由なのかもしれません。

 副業を行うにあたっては、一つの障害があります。それは、多くの会社が就業規定で副業を禁止していること。そのため、副業したくてもできないという人も多いと思います。

 しかし近年は、副業を解禁する会社が増えているようです。一見、喜ばしいことのように思えますが、実際はどうなのでしょうか。今回は、製薬大手のロート製薬が、「社外チャレンジワーク」の導入により副業解禁したことを中心に、副業解禁の背景を見ていきます。

なぜロート製薬は副業を解禁したのか

 ロート製薬は「社外チャレンジワーク」という制度を導入しました。土・日・祝・終業後であれば、収入を伴った社外の仕事に就業することを会社として認めるという制度です。

 つまり、会社公認で本格的な副業が行えるというわけです。この制度が発表された後、インターネット上では多くの人たちが好意的な意見を述べていたことからも、副業のニーズが高いことが分かります。

 では、なぜロート製薬は副業を解禁したのでしょうか。ロート製薬によれば、社員の可能性を広げて多様性を高めることが目的であり、社員の多彩な経験が会社としての強みになることを理由にしています。

 ただし勤続3年以上の正社員が対象で、まず副業の内容を人事部に申請し、承認される必要がある他、上長との面談も実施されます。手続きが煩雑なため応募者は少ないようですが、実際に副業をしている人が身近に現れれば、自分もやってみようと思う人が増えるかもしれません。

 しかし、ロート製薬をはじめとする大手企業の副業解禁は、副業しないと危うい時代になったのだ、という危機感も多くの人たちに与えています。

 インターネット上では、ロート製薬ほどの大手でも社員の生活を保障できなくなっているのではないかとか、個人で稼ぐ力を身に付けさせることで、稼ぐ力の無い社員との格差を明確にしようとしているのではないか、あるいは大企業の社員といえども、いつ放り出されるか分からないから稼ぐ力を身に付けておけ、ということではないかといった意見も見られるのです。

副業を解禁することによるメリット

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地蔵 重樹

地蔵 重樹

フリーライター。ニュースサイトやオウンドメディアなどのWebコンテンツや、書籍のライティングを行う。著書に『〈アウトライン記述法〉でA4一枚の文書がサクサクつくれる本』(日本実業出版社)などがある。

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