2017.10.24 (Tue)

社員のモチベーションを高めるヒント(第24回)

睡眠6時間でも不足!?生活習慣「睡眠負債」の危険性

posted by 風間 梢

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 いつもの半分以下の時間しか寝ていないと、頭がぼんやりして作業効率が低下したなどの体験から、寝不足が心身に悪影響をもたらすことは多くの人が実感しています。しかし、近年の研究で「毎日6時間寝ていてもガンやアルツハイマー病のリスクが高まる」という報告が注目を集めています。

 日々の睡眠時間が少し足りていない状態を、米スタンフォード大学の研究者らは「睡眠負債」と命名しています。この新たなキーワードを元に、日々の睡眠時間が少し足りない状態が、健康にどのように影響するのかを解説します。

自覚の少ない睡眠負債が心身に影響を及ぼしている

 日々の睡眠時間が少し足りない睡眠負債という生活習慣を続けると、身体面だけでなく、精神面でも中長期の健康リスクにさらされることがわかりました。また睡眠負債は、週末の寝だめでは解消しきれないということも分かっています。睡眠時間が1時間足りないと、それ以上の睡眠時間を取らないと解消できず、不足分に利子がつく負債のような性質から、睡眠負債と名付けられています。

 睡眠に関する実験として、米ペンシルバニア大学などの研究チームは、6時間睡眠をとった被験者グループと徹夜のグループで、注意力や集中力を比較しました。徹夜グループは反応速度が急激に低下しますが、6時間グループも徐々に低下し続けます。そして6時間グループの反応速度は2週間すると、2晩徹夜した3日目とほぼ同じレベルまでに低下してしまうのです。

 国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センターでは、睡眠時間が改善された場合についての実験を行なっています。睡眠時間が1日あたり約1時間短い状態である成人男性15名に、9日間にわたって12時間の睡眠をとらせました。すると眠気のみならず、内分泌機能の一部に改善が認められたそうです。内分泌機能の改善では、ストレスホルモンと呼ばれている副腎皮質刺激ホルモンやコルチゾールの濃度が低下したそうで、心身ともに改善されたことが判明しています。

 これらの実験から、睡眠負債が心身に影響を及ぼしていることがわかりました。また、2015年に厚生労働省が行なった「国民健康・栄養調査」では、日本の睡眠事情を調査しています。その調査では、日本人の約4割が6時間未満の睡眠しか取っていないと報告されています。さらに、ここ10年で6時間未満の割合が増加しているそうです。日本人にとって睡眠負債は珍しいことではなくなりつつあるといえるでしょう。

睡眠負債で発症リスクが高まる病気も

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風間 梢

風間 梢

フリーライター。企画、人事、ECサイト運営等を担当したのちに独立。現在は就職、流通、IT、観光関連のコラムやニュース等を執筆している。

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