2016.8.25 (Thu)

社員のモチベーションを高めるヒント(第14回)

孫氏の兵法に学ぶ、人望を集めるリーダーの姿勢とは

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 「戦争とは国家の一大事であって、民草の生死と国家の存亡にかかわるものである。そのために細心の注意を払い、よくよく検討を重ねなければならない」

 これは、中国の兵法書「孫子」において、戦争について書かれた一説です。ですが、「戦争」を「ビジネス」、「国家」を「企業」、「民草」を「社員」と読み変えれば、企業経営の指南書として読むことができます。

 ここでは孫子の代表的な教えを引用しながら、特にチームリーダーとして意識すべき、ビジネスのヒントを探していきます。

ビジネスに欠かせない5つの基本的な要素とは

 孫子の有名なフレーズのひとつに、「兵とは国の大事なり」という言葉があります。 現代語訳をすると「戦争とは国家の一大事である」という意味です。

 この一説には続きがあり、もし戦争をするのであれば、「5つの基本的な項目で戦争を推し量るべき」と孫子は説いています。その5つが、「道・天・地・将・法」です。

 「道」とは、君主の目的を民衆に共有してもらう政治のこと。日常的に善政を敷いていれば、有事の際に民衆は君主と運命を共にしてくれるでしょう。ビジネスの世界で例えれば、社長の理念を広く全社員に浸透させるべしと読み取れます。

 「天」はひと言でいってしまえば季節、「地」は地理的な条件です。季節と地域の特徴をとらえて商売をすべしということでしょう。

 「将」は司令官のことで、知識と勇気があり、部下から信頼され、自信は部下を思いやる心を持ち、規律を守らせる厳しさを持つ人が、管理職に適していると記されています。最後に「法」とは、すなわち法令や社内ルールの遵守です。

 これら5つの要素は、日々の業務はもとより、新しい事業の開拓、人事異動など、企業経営のさまざまなタイミングで重要になるものです。「いざ」という時だけ5つの要素を取り繕うとするのではなく、普段から意識するように心がけましょう。

ビジネスは勢いが大事。それだけにチームの人選も大事

 孫子は「善く戦うものは、これを勢に求めて人に責めず」という言葉も残しています。これは、「戦いが上手な大将は勢いを大切にし、兵一人一人の個人的な気質には頼らない」という意味です。そのことをわかっているリーダーが指揮をとれば、まるで木や石が転がっていくように怒濤の勢いが生まれ、勝利をもたらすと説いています。

 ビジネスにおける「勢いを大事にする」とは、たとえば企業や社員の雰囲気が上向いているようであれば、細かいことを気にするよりも、その勢いを止めない方が良いということでしょう。

 とはいえ、何でもかんでも勢い任せで、個々のスタッフを意識しなければいけないということではありません。なぜなら孫子では、「人に責めず」のあとに「それゆえ、人をしっかりと選べ」という内容が続いているからです。

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