2016.4.7 (Thu)

まさかのために備える知識(第3回)

ココイチに見る迅速な対応の大切さ

posted by 株式会社アークコミュニケーションズ

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 ここ数年、企業でなんらかのアクシデントや不祥事が発覚した際に、適切とは言い難い対応をし、対応に時間がかかって、みずから傷を深めてしまうケースをよく見ます。いまに始まった光景ではないので、よくある形式の記者会見をあきらめの気持ちで見ることに慣れてしまいとても残念な気持ちになります。

 そんななかで、アクシデントに見舞われたココイチの反応は迅速そのものでした。雨降って地固まるという言葉が適切かはわかりませんが、対応直後に同社の株価は上昇、誠実な姿勢が広く一般に評価されています。今回はそんなココイチの秘密に迫ります。

パート従業員の指摘で発覚した「廃棄カツ横流し騒動」

 まず騒動の概要を見ていきましょう。ココイチの愛称で親しまれる「カレーハウスCoCo壱番屋」は、愛知県一宮市に本社をかまえています。1982年の設立以来、国内外に1400店以上の店舗を持つまでに成長した大企業です。

 そのココイチが廃棄したビーフカツレツの処理を任された業者が不正に転売。愛知県内のスーパーで売られていたところを、買い物中のココイチのパート従業員が発見して、本部に連絡したことで横流しが発覚しました。発覚後の素早い対応は賞賛に値するもので、パート従業員がカツを見付けて連絡を入れたのが1月11日。その後、たった中1日で調査をし、不正転売を公表するプレスリリースを発表しています。

 末端のスタッフの指摘を受けて、すぐさま企業が動き出し、調査に乗り出す体制は、対応に少しでも迷いがあれば成立しないであろうことが容易に想像できます。

 ここから高い企業倫理もうかがい知れます。また、調査を公表するなかで、問題となったビーフカツレツが、製造段階で異物混入の可能性があったことがわかり、全ロット廃棄をしたものだった事実まで公開。食の安全を守る厳しい管理体制が考えてもいないかたちで知れ渡り、結果的に騒動を通して消費者の信頼を得ることになりました。

実るほどに頭を垂れる謙虚な経営姿勢

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