他人には聞けないICTの“いま”(第36回)

押し寄せるデータの波は、NASでは乗りこなせない!

posted by 佐京 正則

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 業務用資料の保管先ファイルサーバーとして、ネットワーク接続機能を持ったハードディスクであるNAS(Network Attached Storage)を活用している中小企業は多いでしょう。しかし、そのデータを維持管理するためのコストを正確に把握するのは難しいものです。業務データの肥大化は時に経営者の想像を超え、経営の足枷になります。

 本記事では、将来にわたって増え続ける膨大なデータ(ビッグデータ)の保存・管理について考えていきましょう。

増大し続ける業務データ、適切に管理していますか?

 中小企業であれば、簡易なファイルサーバーとしての用途に適したNASを導入し、データ保管用フォルダを置くことは珍しくありません。また、容量が足りなくなればハードディスクの追加やNAS本体の買い増しで対応できるという手軽さもメリットの1つでしょう。このような運用は、決して悪い方法ではありません。

 しかし、事業の拡大によってNASにアクセスする社員が増えたとしたらどうでしょうか。保管されるデータの量は加速度的に増え続け、いつしか管理が行き届かなくなる可能性が出てきます。また、災害時のBCP(事業継続計画)やセキュリティの観点からも好ましいとはいえない状態です。災害による故障や喪失、NASそのものの盗難、悪意を持った第三者の不正アクセスといったリスクに対応しきれないからです。

 情報資産はどの業界においても重要さを増していて、業務データの適切な管理が求められる時代に突入しています。増え続ける業務データに対して、余裕を持った仕組みが必要と考えるならば、NASはやや心もとないソリューションなのです。

NASのみでセキュアな体制は難しい

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佐京 正則

佐京 正則

法学部を卒業後、IT業界にて約10年間、エンジニアやERPコンサルタントとして勤務。2015年よりフリーライターとして活動し、主にIT系ビジネスや不動産投資、社会人の転職事情などについて執筆中。文理両方の知見を活かし、テクノロジーとビジネスが結びついた話題を得意としている。

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