他人には聞けないICTの“いま”(第7回)

旧Internet Explorerサポート終了、影響は?(後編)

posted by 大竹 利実

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 アメリカの調査会社Net Applicationsによると、世界の企業で使われているウェブブラウザ「Internet Explorer」(以下、IE)は、全体のシェアのうち60%近くを占めているそうです。そのうち、2014年9月時点ではIE 8やIE 9、IE 10などの古いバージョンを利用しているユーザーが40%近く存在していました。最近では古いバージョンを利用している割合も減ってきましたが、ゼロになっているわけはありません。それでは、サポートが終了しているバージョンのIEを使っている企業は、今後どのような対策をとればよいのでしょうか?

(前編はこちら

サポート終了となったIEを使っている場合の対策は?

 あなたの企業が、サポート終了したIEをパソコンやサーバーで使っていた場合、とるべき方法はいくつかあります。

(1)最新版のIEにバージョンアップする
(2)Windows OSを含めた全体を最新版にバージョンアップする
(3)他のウェブブラウザ(Google ChromeやMozilla Firefoxなど)に移行する
(4)現在のIEを使い続ける代わりに、セキュリティ対策を強化する

 まず(1)の方法は、もっとも手軽な対策方法となります。それぞれのパソコンやサーバーにおいて、重要な更新が行える「Windows Update」を実行するだけで済むからです。ただ、デフォルトの設定のままなら、IEはすでにWindows Updateによって自動的に最新版へ更新されているはずです。それが古いIEのままの場合、指定のIEのバージョンを使う必要があるなど、何らかの手段でWindows Updateによる更新がブロックされている可能性があります。

 (2)はパソコンやサーバーのOS自体をWindows 10にアップグレードするという、もっとも安全な方法です。ただOS自体のアップグレードとなると、業務で使用しているソフトウェアや周辺機器との互換性の問題なども発生する可能性もあるため、単独で行うことはお勧めしません。パソコンやサーバーの管理者と協議の上、会社全体で行ってください。

 ただIEのバージョンを変更した場合、正しく動作しないウェブアプリケーションが出てくる可能性もあります。そんなときのために、IEには古いバージョンとの互換性を保つための動作モードが用意されています。IE 11において「エンタープライズモード」と呼ばれる機能です。このモードを使うと、最新IEのセキュリティ対策が適用されたまま、ウェブブラウザ自体の動作はIE 8とほぼ同じものへと変更されるようになります。覚えておくとよいでしょう。

IE以外のウェブブラウザを使うといった選択肢も

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大竹 利実

大竹 利実

20年以上のライター経験を持つITライター。某外資系大手IT企業で専属ライターの経験もあり。横丁、大衆酒場といった場所には目がない。

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