他人には聞けないICTの“いま”(第1回)

ネット広告が犯罪者に悪用されている!?(前編)

posted by 久保 靖資

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ウェブサイトを見るだけでウイルスに感染!?

 インターネットを悪用した犯罪は、多様化かつ巧妙化が進んでいます。ここ最近話題になっているのが、ウェブサイトを見ているだけでウイルスに感染してしまうという事件です。「ウェブサイトを見るだけでウイルスに感染?」とにわかには信じられないかもしれませんが、すでに海外では何年も前から発生している事案です。

 ニュースサイトなど問題があるとは思えないようなウェブサイトを見るだけでも、今やウイルスに感染する危険性がある時代になってしまったといえます。

 必ずしもウェブサイト自体に問題があるわけではありません。どこに危険が潜んでいるかといえば、“インターネット広告”です。画像やアニメーション、映像などで演出されたインターネット広告。そこに、悪意のあるウイルスがひっそりと隠れているわけです。

 といっても、インターネット広告すべてが危険というわけではありません。また、これはウェブサイトの問題というよりも、インターネット広告を配信するサービスが悪用されていることも問題のひとつとなっています。

不正広告の温床になった“アドネットワーク”

 現在、多くのインターネット広告が“アドネットワーク”という広告配信サービスを利用して掲載されています。これにより、広告主はアドネットワークに広告を出稿するだけで、複数のウェブサイトやFacebookなどのSNS、ブログにまとめて広告を掲載できるわけです。

 アドネットワークが登場する以前は、広告主はウェブサイトごとに掲載依頼をする必要があり、手間もコストもかかっていました。しかしアドネットワークの登場によって効率的にインターネット広告を配信できるようになったわけです。

 ところが、この広告を複数のウェブサイトへ一斉に配信するという仕組みそのものが、不正広告をバラまくのにも好都合だったのです。

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久保 靖資

久保 靖資

IT系出版社にて編集業務、ゲームメーカーにてゲームディレクション業務に携わった後、エディトリアル・ウェブデザイナーとして独立。現在、コンテンツ企画から制作・運用までワンストップサービスを提供する株式会社エクスパに参加し、主にウェブコンテンツ開発・運用・コンサル等に従事。個人事業として、IT情報関連の著作、編集業務も行う。東京グラフィックデザイナーズクラブ“TGC”会員。

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