多発するサイバー攻撃から身を守る(第19回)

来訪者への安易なWi-Fi提供は、情報漏えいの危険も!

posted by 久保 靖資

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 ビジネスだけでなく家庭でも多くの人が利用しているWi-Fiは、無線LANの通信規格の1つです。現在では、無線LANといえばWi-Fiというくらいに浸透しています。

 たとえば、スマートフォンでネットサーフィンをする場合、通常は携帯電話事業者のキャリア回線を通じて利用しますが、家庭に戻ったらインターネット回線と接続しているWi-Fiへ切り替えることで、キャリア回線の帯域(通信速度)を気にせずに映像や音楽を楽しむ、といったライフスタイルも一般的になりつつあります。また駅や商店街など、多くの人々が集まる場所では公衆無線LANサービスを活用する人も増えています。

 オフィスへWi-Fiを導入すれば、デスクに縛られることなく、タスクに応じてPCを自由に移動できるようになるといったメリットがあります。また、最近では社員が私物のスマートフォンを業務に利用するBYOD(Bring Your Own Device)を許容する企業もあり、そのような端末を業務で使用するにはWi-Fiによる無線LANが必要となるケースが多いです。

 すでに多くの企業が導入しているWi-Fiのうち、現時点で最新規格であるIEEE 802.11acではギガビット単位での高速なデータ通信が可能です。基本的に、Wi-Fiはアクセスポイントに一度接続すると、その設定をPCやスマートフォンなどのデバイスが記憶するため、次回からは自動的に接続できます。オフィス内のどこにいても、いつでもネットワークに接続するWi-Fiは、スマートオフィス(ITを活用してつくる環境配慮型省力化オフィス)に必須のインフラの1つとなっているのです。

来客へのおもてなしになるWi-Fiの提供

 オフィスへのWi-Fiの導入は、社員のためだけではありません。Wi-Fiを来訪者も利用できるように開放することは、おもてなしの1つともなりえます。

 たとえば、レストランやショップなどの店舗。そういった店舗に訪れるお客さまの多くは、スマートフォンを利用しているでしょう。レストランでは提供された食事を撮影してInstagramにアップする、ショップで贈り物を探しているような人は、気になる商品を見つけたらそれを撮影して友人と相談するなどといったことがあげられます。そんなスマートフォンを使ったコミュニケーションは日常的な光景です。

 来店されるお客さまは、スマートフォンでコミュニケーションをしたいというニーズがあるでしょう。それに応えるWi-Fiの提供によって、お店の情報を拡散してもらえることにつながるかもしれません。

 一般的な企業であっても、打ち合わせなどで来社する社外の人に対してWi-Fi接続を許可することで、来訪者の利便性を上げ、交渉がよりスムーズに進む可能性もあります。現在では、モバイルルーターを持ち歩くビジネスパーソンも増えていますが、オフィスビルの高層階や奥まった会議室では、モバイルルーターがうまく動作しないこともよくあります。そのような場合に、社内の安定したWi-Fi接続を提供することで、打ち合わせが効率化し、結果的にビジネスチャンスを活かすことにつながります。

Wi-Fi提供には安全性の確保が必要

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久保 靖資

久保 靖資

IT系出版社にて編集業務、ゲームメーカーにてゲームディレクション業務に携わった後、エディトリアル・ウェブデザイナーとして独立。現在、コンテンツ企画から制作・運用までワンストップサービスを提供する株式会社エクスパに参加し、主にウェブコンテンツ開発・運用・コンサル等に従事。個人事業として、IT情報関連の著作、編集業務も行う。東京グラフィックデザイナーズクラブ“TGC”会員。

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