2018.4.17 (Tue)

朝礼ネタ帳(第132回)

初対面で良い印象を与えるキーワードは「3」

posted by あさき みえ

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 初対面にもかかわらず、ほんの少し話すだけで意気投合できるケースがあれば、ぎこちない会話に終始してしまうケースもあります。その原因は第一印象であると、エグゼクティブ向けのコンサルティングを行っているプレゼランスの代表取締役社長・江木園貴氏は考えています。江木氏は著書『人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド』で、良い第一印象を与えるには「3」という数字がキーワードになると述べています。

 本記事では著書で触れられている、良い第一印象を与える「3」というキーワードについて紹介します。

印象の選別が始まるのは3メートルの「距離」

 江木氏は、人が相手の印象を認識し始めるのは、約3メートルまで近づいた時点であるといっています。

 自分から3メートル以内に近づいてきた相手の顔や服装を見て、全体像をおぼろげに選別し始めるそうです。その後、挨拶や名刺交換をしているときに、相手の表情やしぐさ、それに伴う声のトーンや口調から、「こういう人ではないか」と具体的なイメージを構築します。

 つまり、言葉を交わす前の3メートル以内に近づいたときから、第一印象の形成はすでに始まっていることになります。そのため、まずは3メートル以内で与えるイメージが非常に大切といえるでしょう。

 また心理学のメラビアンの法則でも立証されているように、第一印象の認識では、視覚から得られる情報が55%を占めます。3メートル以内に近づく際は、髪型がボサボサにならないようにセットする、服のシミやシワがないかチェックなどを行って、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。

コーディネートは3つの「色」でまとめる

 ビジネスシーンの身だしなみで、相手に好印象を与えるためには、服装のコーディネートを「3色以内」にまとめることを江木氏は推奨しています。

 3色以内に使われるものとして、「アースカラー」と呼ばれる茶、ベージュ、チャコールグレーの色や、黒、紺などが日本のオフィスではふさわしいとしています。

 基本的にスーツやシャツ、ブラウスは黒や白、紺などをベースにし、ネクタイやスカーフ、アクセサリーなどに差し色としてアースカラー以外の色を加えると、ビジネスシーンに限らず、さまざまな場面でも失礼になることは少ないでしょう。

 たとえば、女性であればスーツとブラウスは黒と白、もしくは紺と白で「きちんと感」を演出し、差し色としてピンク色のスカーフを使用するなどがあります。男性であれば、アースカラーのスーツをベースに、赤系や青系などのネクタイを使用して個性を演出することが可能です。

最初の3分間は話を遮らない「時間」

 3メートル以内に近づき、挨拶や名刺交換を済ませたら、いよいよ会話の開始です。その会話で好印象を与えるには、相手の話を聴くときの姿勢が重要な要素となります。まずは3分間、相手の話を遮らずに耳を傾けましょう。

 長いと感じても、まずは3分間、相手の話を聴くことに徹してください。相手の話に興味を持った姿勢で聴けば、何も語らずして信用を得ることができると、江木氏は解説しています。

 その際は、相手の話をすべて肯定することが大切です。「なるほど!」「○○さんのおっしゃる通りですね!」などと、相手に肯定を示す言葉をかけましょう。肯定は相手に好印象と映り、話しやすいと感じさせるそうです。相手が「この人とは話しやすい」と感じれば、さまざまな情報を引き出せるかもしれません。

相手の良いところを3つ探して初対面をスムーズに

 ここまでは自分が与える第一印象に関することでしたが、逆に相手の第一印象を良くすることで初対面の会話がスムーズになる方法についても江木氏は紹介しています。

 それは初対面で相手の良いところを「3」つ見つけることです。特に、初対面の30秒間で3つ見つけることを江木氏はすすめています。

 はじめは見つけることを難しく感じる人もいるでしょう。江木氏によれば、まず外見から1つ、内面・性格から1つ、尊敬できるような分野から1つというように探せば、必ず見つかると述べています。

 たとえば、外見なら「ネクタイがおしゃれ」、内面・性格なら「さりげない気づかいができる」、尊敬できる分野なら「相手に合わせて柔軟に話題を変えられる」といったように、ぱっと目に映るところから見つけてみましょう。第一印象でマイナス面が先行した相手でも、3つ良いところを見つければ、初対面のぎこちなさが緩和されてくるそうです。

 これを応用して、普段からよく接している社内の人間や取引先の相手の良いところを見つけるようにしましょう。より良好な人間関係を築くことにもつながると江木氏は述べています。

 初対面で良い第一印象を持ってもらえれば、その後の人間関係を築きやすくなります。初対面の場をぎこちない会話で終止させないためにも、「3」メートル以内から第一印象の認識が始まる、服装は「3」色以内でコーディネートする、最初の「3」分間は相手の話を聴く、良いとろころ「3」つ見つけるといった、「3」に関することを心がけましょう。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年3月22日)のものです。

【参考書籍】
江木 園貴『人の印象は3メートルと30秒で決まる―自己演出で作るパーソナルブランド』(祥伝社、2008年)

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あさき みえ

あさき みえ

法学部を卒業後、貿易事務、購買事務などの事務職を経て「法律系ライター」として独立。以来、ビジネス実務法務検定2級の資格や社労士・行政書士の受験で得た知識を活かして、さまざまな分野の法律系コンテンツ記事執筆や法律事務所のウェブコンテンツ制作などを手がける。経営系・人事労務系といったジャンルの執筆も得意。徹底的にリサーチを重ね、客観的データやエビデンスに基づいた執筆スタイルに定評がある。

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