2018.4.13 (Fri)

朝礼ネタ帳(第131回)

ブルーマンデー症候群は休日の過ごし方で解消

posted by あさき みえ

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 週末を楽しく過ごしても、日曜日の夜からだんだん憂鬱な気分になり始め、月曜日の朝は学校や会社に向かう足取りが重くなる……という思いを経験したことがある人も多いでしょう。このような心理状態を「ブルーマンデー症候群」と呼びます。

 ブルーマンデー症候群となるのは、月曜日から仕事が始まるというプレッシャーや、休日の過ごし方などが原因の1つと考えられているそうです。本記事では、月曜日のプレッシャーや、休日の過ごし方などでブルーマンデー症候群を解消する方法を紹介します。

月曜日の午前中は心血管事故が多い!

 月曜日の午前中に心筋梗塞や脳疾患などの心血管事故が多いことは、以前から医療関係者の間では知られていましたが、その原因は不明でした。独立行政法人の労働者健康安全機構が2017年に発表した「職場高血圧に関する調査研究結果の概要」によると、65歳未満で平日の日中に週5日働いている人を対象に、休日(土曜または日曜)および平日(金曜と月曜)の計3日で、1日4回血圧と心拍数を測定したところ、月曜午前のW-P(収縮血圧と心拍数をかけ合わせた値)が急上昇する傾向が見られたそうです。

 このW-Pの値は、心筋梗塞や脳卒中などの心血管事故に直結するリスクを示すものです。同機構によれば、「月曜日の午前中は、休み明けから早急に1週間のスケジュールを進めて行かねばならないストレスが、W-Pを上昇させるものと考えられる」と述べています。そのため、月曜日の午前中は仕事量をおさえることで心血管事故の予防などにつながるのではないかと同機構は推測しています。

月曜日にちょっとした「お楽しみ」を用意

 週末は仕事から離れてほっと一息つける時間ではありますが、「また月曜日は仕事や会議に追われるハードな日」と思うと、日曜日の夕方から憂鬱な気分になってしまいがちです。月曜日の仕事はハードという認識が、ブルーマンデー症候群の背景かもしれません。

 日曜日の夕方から始まる憂鬱な気分を回避する対策として、月曜日の朝を迎えるのが楽しみだと思えるようなものを用意しておきます。

 たとえば、朝食に好物を用意しておく、朝少し早く家を出てお気に入りのカフェでコーヒーを飲んでから出勤するなど、月曜日の朝のちょっとした「お楽しみ」を見つけておきましょう。そうすれば、気持ちよく1週間をスタートさせることができて、仕事のパフォーマンスも向上するでしょう。

 そのような「月曜日対策」を会社主導で実施している企業があります。オリジナル商品の製造・販売やECサイト運営を行っているシー・コネクトでは、月曜日対策として毎月末の月曜日の昼休みは「プレミアムマンデー」と称して、社員が出身地のご当地グルメといった名産品を、社内に向けて紹介するイベントを開催しています。

土曜日はゆっくり、日曜日をアクティブに

 日曜日の夕方からだんだん憂鬱になってくるのは、月曜日の仕事量だけでなく、日曜日と月曜日の過ごし方に大きなギャップがあることも理由の1つといわれています。そのギャップを少なくするために、日曜日をアクティブに過ごすと、月曜日とのギャップが減り、ブルーマンデーの解消が期待されるそうです。

 2017年3月に「マイナビ学生の窓口」が、土日休みの社会人を対象にアンケート調査を行ったところ、「土曜だけ予定・用事をいれたい」との回答が48%を占め、第2位「両方とも予定・用事をいれたくない」(24.5%)、第3位「両方とも予定・用事をいれたい」(23.5%)という結果となりました。つまり「土曜日に外出したり遊んだりして、仕事が始まる前日の日曜日はゆっくり過ごしたい」という人が多いことになります。

 しかし、この過ごし方がブルーマンデー症候群の原因になっているとすれば、あえてこれを逆にして、「土曜日にゆっくり休んで、日曜日に精力的に活動する」というパターンに変えてみましょう。そうすることで、日曜日の夜にぐっすり眠ることができて、月曜日の朝にはすっきり起きられるようになります。

睡眠負債が休日と平日のギャップを産む

 また平日と休日で生活リズムにギャップが生じる原因としては、平日は夜遅くまで仕事をして睡眠時間が短くなりやすい分「睡眠負債」になりがち。休日はそれを解消するため週末はできるだけ長く寝て「寝だめ」。このような睡眠の習慣が原因であると、精神科医である西多昌規氏は指摘しています。

 睡眠負債とは、日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、生活習慣病などの病気を引き起こすリスクを高めてしまう状態のことを指します。平日に睡眠負債を蓄積すると、それを解消すべく休日に寝だめしてしまい、結果的に生活リズムが大きく崩れてしまう可能性があります。

 西多氏は、著書『「月曜日がゆううつ」になったら読む本 ―仕事で疲れたこころを元気にするリセットプラン39』で、休日に生活リズムを大きく乱すことは人間の体内時計のリズムも狂わせてしまうと述べています。ただでさえ月曜日の朝には仕事を始めるためのエネルギーが必要になるのに、生活リズムがずれ込むと体内時計をリセットすることにもエネルギーを使わなければならなくなり、そのことが月曜日の朝がつらくなる「ブルーマンデー症候群」を引き起こすとの見解を著書で示しています。

 仕事を毎日定時で終わらせることは難しいかもしれませんが、週に1~2回ほどは定時で上がる日を意識して作るようにし、早く帰れた日は早めに就寝するようにします。そうすれば、休日に寝だめをする必要もなくなり、休日も平日と同じような規則正しい生活を送ることができるでしょう。

 ブルーマンデー症候群は心の健康だけでなく、身体の健康にも深刻なリスクを与えてしまいかねません。ブルーマンデー症候群予防のために、月曜日の仕事量や、休日の過ごし方、1週間の睡眠時間等を見直してみてはいかがでしょうか。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年3月26日)のものです。

【関連記事】
http://c-connect.co.jp/press/726/
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/49089

【参考書籍】
西多昌規『「月曜日がゆううつ」になったら読む本 ―仕事で疲れたこころを元気にするリセットプラン39』大和書房

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あさき みえ

あさき みえ

法学部を卒業後、貿易事務、購買事務などの事務職を経て「法律系ライター」として独立。以来、ビジネス実務法務検定2級の資格や社労士・行政書士の受験で得た知識を活かして、さまざまな分野の法律系コンテンツ記事執筆や法律事務所のウェブコンテンツ制作などを手がける。経営系・人事労務系といったジャンルの執筆も得意。徹底的にリサーチを重ね、客観的データやエビデンスに基づいた執筆スタイルに定評がある。

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