2018.3.22 (Thu)

朝礼ネタ帳(第130回)

歯周病が心臓病の原因に!? 正しい歯のケア方法とは

posted by 風間 梢

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 30代になると、約8割もの人が歯周病にかかるといわれています。「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という啓蒙(けいもう)活動を行なっている公益財団法人8020推進財団によると、歯周病は歯を失う原因の第1位となっているそうです。

 歯周病は歯だけでなく、脳や心臓などにまで影響する可能性があるともいわれています。本記事では、歯周病がそれらの症状を引き起こすといわれているメカニズムについて、日本臨床歯周病学会の見解を参考に紹介します。

歯の疾患が心臓や脳に影響を及ぼすメカニズム

 日本臨床歯周病学会によると、歯周病とは「歯肉炎および歯周炎の総称で、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患」と定義しています。歯磨きが不十分、あるいは砂糖を過剰に摂取することで、粘着性のある細菌の塊、歯垢(プラーク)が口腔内に作り出されます。これが歯と歯肉の境目である歯周ポケットに溜まると、歯肉が炎症を起こして歯周病となるのです。

 さらに症状が進むと、歯の土台となっている歯槽骨(しそうこつ)までも溶かしてしまい、抜歯による治療となる可能性もあります。また中高年で重度の歯周病を患っていると、心臓病を起こす要因の1つになると日本臨床歯周病学会では発表しています。

歯周病原因菌が歯肉から血液に入ると…

 歯周病は進行すると、炎症して弱くなった歯肉の血管から歯周病原因菌が血液に侵入することがあります。血液に侵入した歯周病原因菌は、動脈硬化を誘導する物質を出して、血管の内側に脂肪性の沈着物を形成。これにより血管の内径は細くなり、血流が悪くなります。また脂肪性の沈着物が血管から剥がれ落ちて、脳や心臓といった重要な臓器に関わる血管を詰まらせる可能性があるとされています。

歯周病対策には、日頃の歯磨きと歯科検診を

 さまざまな症状の原因となる可能性のある歯周病の予防法としては、歯磨きが有効です。自分の口や歯に合った歯ブラシを選び、時間をかけて、ていねいに磨くことで、細菌や歯垢の付着が防げます。

 磨きにくい歯と歯の間や、歯肉との境目などは、歯間ブラシやデンタルフロスといったもので手入れをするとよいでしょう。これらを使うことで、細かい部分に入り込んだ歯垢も取れます。

 ただし、自身のケアだけで全ての歯垢を取り除くのは難しいでしょう。そのため、定期的な歯科検診と合わせて、歯科医に歯垢を取り除いてもらうことも大切です。また歯科検診では、正しいブラッシングなどについて質問や相談をするのも1つの手です。

 歯周病について説明しましたが、歯を健康に保つことは、全身の健康を保つことにもつながります。また、口臭ケアというビジネスパーソンには欠かせないエチケットという側面も見逃せません。歯磨きセットを携帯するなどして、ちょっとした空き時間に歯磨きすることを習慣化するように努めてみましょう。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年3月2日)のものです。

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風間 梢

風間 梢

フリーライター。企画、人事、ECサイト運営等を担当したのちに独立。現在は就職、流通、IT、観光関連のコラムやニュース等を執筆している。

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