2018.2.28 (Wed)

朝礼ネタ帳(第126回)

高い目標を達成する「原因と結果の法則」のマインド

posted by あさき みえ

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 ビジネスは、契約数や売上などの目標を定めて、その達成を目指します。企業は、従業員へ目標を達成するための努力を求めます。その目標を、なかなか達成できずに悩んでいる人もいれば、高い目標でも、あっという間に達成してしまう人もいます。

 ジェームズ・アレン氏の著書、『「原因」と「結果」の法則』によると、私たちの周りで起こっていることは、自分の内面の状態が原因となって、結果を引き起こしていると述べています。本記事では、アレン氏の著書にある「原因と結果の法則」から、目標を達成するのに必要なことについて解説していきます。

目標を達成するならば、達成した姿を思い描く

 アレン氏の著作によると、「私たちは理にかなった人生の目標を心に抱き、その達成を目指すべき」であると述べています。目標を持たなければ、つまらないことで思い悩んだり、ちょっとした失敗で絶望したりしてしまうからだそうです。

 また、アレン氏は頭の中で目標や理想を視覚化した「ビジョン」を持つことの大切さについても説いています。気高い理想をかかげ、ビジョンを見続けている人こそが、それを現実のものとすることができるとしています。

 自分が目標を達成した姿を「ビジョン」として思い描き、努力をする人のほうが、目標を達成できる可能性があるのです。

 しかし、目標を達成しようと努力しても、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。うまくいかない中でも努力を継続することは、心の強さを身につけることになります。また集中力や自分をコントロールする能力を磨くことにもつながるそうです。

 テンプスタッフ株式会社の代表である篠原欣子氏は、起業後、女性のスタッフだけで年商75憶円まで売り上げを伸ばすことができました。しかし、年商100億円を目指したときに、女性の力のみでやっていくことに限界を感じていました。そこで、大きな夢や野心を持ち、明確な数値目標を表すことが得意な男性社員を、少しずつ社内に迎え入れることになります。

 男性社員が入社した当時は、女性スタッフと衝突するなどの問題があったそうですが、篠原氏は「この改革を断行しないと、会社の未来はない」と確信し、どんなに苦しいことやつらいことがあっても会社の体質が変わるまでは、改革をやり抜くことを心に決めていました。その後、男性社員たちが中心となって、社内体制の見直しや大幅な人事異動などを行なった結果、目標としていた年商100億円を突破できたのだそうです。

 篠原氏のような成功を、アレン氏の著書に照らし合わせると「あなたの手には、あなた自身の思いの結果が、そのままもたらされることになります。あなたはやがて、あなたが受け取るにふさわしいものを手にすることになるでしょう。」とあります。

 篠原氏はたとえ数々の苦難があっても、「絶対に最後までやり遂げるのだ」と固い決意をもって改革に取り組んだからこそ、年商100億円へと企業を成長させることができたのです。

疑いや恐れを持たないことこそが目標達成への近道

 高い目標を達成しようとすると、当然ながら高い「壁」が目の前に立ちはだかります。あまりの壁の高さに、「自分は本当にこの目標を達成できるのだろうか」「自分の力量ではこの目標を達成するのは無理かもしれない」などと、つい弱気になってしまう人もいるでしょう。

 しかし、アレン氏は著書で、「自分は目標を達成できる」という信念にとって、疑いや恐れは最大の敵であると明確に述べています。

 たとえば、ある難関資格試験に挑戦しようと思い立ったとします。しかし、現時点では合格するだけの実力はまだついておらず、合格する可能性は不透明です。

 もし、今の段階で合格できる見込みが薄いからといって「どうせ自分が合格するのは無理だろう」と思っていると、勉強になかなか身が入らないかもしれません。その気持ちを試験当日まで引きずったままでいると、合格への道は閉ざされたままでしょう。

 しかし、「現時点では実力が足りていないかもしれないけれど、絶対合格する!」と覚悟を決めれば、試験に合格するための方法について一生懸命考えるようになります。試験日から逆算して勉強のスケジュールを立てる、働きながらでも勉強時間を捻出するための工夫をする、集中して勉強するための環境を整えるなど、合格するために必要なことなら何でも取り組むようになるでしょう。

 同じスタート地点に立っていても、心の持ち方ひとつでモチベーションや工夫が生まれて、結果が大きく変わることもあるのです。

大きな目標が見えないときは目の前にあることにまず集中しよう

 「大きな目標を持つべき」と主張するアレン氏ですが、一方では「大きな目標を発見できないでいる人は、とりあえず、目の前にある自分がやるべきことに、自分の思いを集中して向けるべきです」とも説いています。

 アレン氏によると、作業のひとつひとつがどんなに小さなものでも、目の前にあるやるべきことを完璧にやり遂げるよう努力することで、集中力と自己コントロール能力は確実に磨かれるのだと述べています。

 たとえば、「明朝の会議で使う資料を、今日の17時までに仕上げる」「来週のプレゼンに使うパワーポイントのスライドを今週中に作る」など、目下こなさなければならない課題にとにかく一生懸命取り組む。そうすることで、おのずと自己コントロール能力が磨かれ、自分を強化することにつながるのです。

 あまりにも大きな目標を立てるとかえって自信が持てなくなってしまう人や、目標を立てるのが苦手な人は、目の前にある小さなことから取り組んでみることから始めてみましょう。そうしているうちに、大きな目標が見えてくるかもしれません。

 目標が高ければ高いほど、達成するのは難しくなるものです。挫折しそうになったときには、達成できた自分の姿を思い浮かべながらコツコツと努力を積み重ねていきましょう。そうすれば、目標達成に向けて一歩一歩近づくことができます。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2018年1月18日)のものです。

【参考書籍】
ジェームズ・アレン『「原因」と「結果」の法則』サンマーク出版

【関連記事】
http://v-tsushin.jp/interview/interview01/tempstaff_32/2/

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あさき みえ

あさき みえ

法学部を卒業後、貿易事務、購買事務などの事務職を経て「法律系ライター」として独立。以来、ビジネス実務法務検定2級の資格や社労士・行政書士の受験で得た知識を活かして、さまざまな分野の法律系コンテンツ記事執筆や法律事務所のウェブコンテンツ制作などを手がける。経営系・人事労務系といったジャンルの執筆も得意。徹底的にリサーチを重ね、客観的データやエビデンスに基づいた執筆スタイルに定評がある。

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