2017.12.20 (Wed)

朝礼ネタ帳(第119回)

あなたは大丈夫?間違えやすいカタカナビジネス用語

posted by 水本 愛(みずもと このむ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
Evernoteに保存
印刷

 ビジネス用語の多くは海外で生まれたもので、カタカナビジネス用語として日本で使われます。最新のカタカナビジネス用語を使えば先端を走っている印象を与えますが、本来の意味を理解せずに使っているケースもままあります。カタカナビジネス用語の適用範囲を間違えていないか、今回は「ライフハック」、「ニッチ」、「クール・ジャパン」、「ダイバーシティ」の4つについて説明します。

ちょっとしたコツやテクニック「ライフハック」

 「ライフハック」は、PC関連書籍出版やウェブサイト作成など行うアメリカの企業オライリーが主催する “Emerging Technology Conference(ETech)2004”にて、テクニカルライターのダニー・オブライエンが講演時に使ったのがはじまりと言われています。

 仕事の質や効率、生産性を上げるための工夫や取り組みを意味しており、主に情報産業に携わるプログラマーや技術者の間で使われるようになりました。最近は日常生活でもよく使われる言葉となり、「仕事術」や「生活の知恵」といったニュアンスで使用されています。

すき間ではなく“くぼみ”を意味する「ニッチ」

 「ニッチな市場」、「ニッチな事業」というように、ニッチという言葉はビジネスシーンでよく耳にするようになった言葉です。大企業がターゲットにしないような小さな市場や、潜在ニーズはあるもののビジネスモデルが成立するとは考えられていない分野などという意味で使われ、「すき間」の市場や事業といったニュアンスで使われています。

 しかし、元々は装飾品などの設置に使われた壁の「くぼみ」を指していました。また、「くぼみにあるため、大きい敵が入り込めずに、奪われることがない」というニュアンスも含まれているため、生物学やビジネスシーンでも使われるようになったと考えられます。

 ニッチをわずかな「すき間」と見るか、誰も入れない「くぼみ」と捉えるかで、ビジネス戦略も大きく変わってくるでしょう。

日本独自のかっこいい文化を表す「クール・ジャパン」

 「クール・ジャパン」は、日本独自の文化が海外で評価を受けている現象や、日本文化を指しています。アメリカのジャーナリストにより書かれた文章が「クール・ジャパン」の発端といわれています。

 クールという言葉には「洗練された」「かっこいい」といった意味があり、クール・ジャパンもかっこいい日本文化という意味です。当初はアニメやゲーム、原宿のファッションなどの若者文化の範囲で使われていましたが、現在では日本の伝統文化から最先端技術までに広がりました。また「コンテンツ・ファッション・デザイン・観光サービスなどを中心に、海外で人気の高い商材を国内外に発信する」という政策用語としても用いられるようになっています。

多様性を尊重する「ダイバーシティ」

 「ダイバーシティ」は、女性管理職の数を増やすという意味に誤解されることが多い言葉です。ダイバーシティ(diversity)とは、日本語に翻訳すると「多様性」になります。

 アメリカで「人種差別のない社会」という概念を示す言葉として生まれました。いまでは企業が性別、人種、国籍、年齢、宗教、文化、性格、学歴、価値観など、さまざまな側面から、多様な人材を積極的に活用しようという企業経営のことを指しています。

 カタカナビジネス用語は、使用しているうちに本来の意味が変化したり、取り違えられてしまうことが少なくありません。その定義や由来を正しく理解し、ビジネスの視点を広げましょう。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年11月24日)のものです。

このエントリーをはてなブックマークに追加
Evernoteに保存
印刷

連載記事一覧

水本 愛(みずもと このむ)

水本 愛(みずもと このむ)

理系出身のフリーライター・インタビュアー。国立大学理学部物理学科卒。5度にわたる転職経験を持つ。ジョブホッパーという生き方をポジティブに捉え、企業紹介、求人広告、SNSを活用した企業PR支援などを手がけている。企業経営陣へのインタビュアーとしても活動中。本好きが功を奏し、書評ライターとしてさまざまなジャンルの書評・コラムを多数執筆。

メルマガ登録


スペシャルインタビュー


成功企業の戦略


イベント・セミナー


震災から芽生えた想い

ページトップへ