2017.12.6 (Wed)

朝礼ネタ帳(第117回)

アイディア出しに最適!思考整理はマインドマップで

posted by 大福 汁粉/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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 マインドマップは、樹形図のようなイラストを描くことによって、思考を整理するメソッドです。ビジネスシーンでも、脈絡なく浮かび上がる単語や思考を、具体的なアイディアへと整理するためのツールとして広まっています。

 サインペンや色鉛筆などでカラフルに描かれた樹形図が、マインドマップを代表するイメージです。そのイメージから、初心者や絵心のない人には、少々ハードルが高く感じるかもしれません。

 本記事では、脳内を整理しアイディアをアウトプットするという目的に沿った、入門者向けのシンプルな描き方を紹介します。

マインドマップを作るのは脳内トレースと一緒!?

 マインドマップとは、1970年代にイギリスの教育者であるトニー・ブザン氏が、心理学や脳科学をもとに開発した、記述による思考整理術のことです。現在、マインドマップは、世界中の企業・大学・研究所などで使われています。日本では1990年代頃から経営コンサルティングの分野などから広まり、経済評論家の勝間和代氏も、かつてはマインドマップを使用していたそうです。

 マインドマップは、アイディアや情報を紙に樹形図のように図示することで、脳内で断片的になっているイメージをつなぎ、より思考を深めていくものです。まず白紙の中心に、キーとなる言葉や概念を書き入れ、そこから連想される言葉やイメージなどを放射状に書き加え、お互いを枝のような線でつなげていきます。

 ブザン氏が著書で強調しているマインドマップのメリットの1つは、その作り方が、脳内で行われる情報伝達のメカニズムと似ていることで、脳を活性化するので思考力が高まるという点です。

 マインドマップは、紙に書かれた言葉同士を線でつなげて、アイデイアをさらに広げたり、深めたりします。

 一方、脳は神経細胞同士がシナプスという筋繊維によってつながっており、それによって情報が伝達されています。シナプスから伝達される情報によってアイデイアが浮かぶように、マインドマップも線を描くことで、情報が整理され、アイディアへとまとまっていくのです。

 脳の構造をトレースするような情報整理術だから、マインドマップはアイディアを練るときに有効だとブザン氏は述べているのです。

初心者はミニマインドマップから

 マインドマップの記述には多くルールがあります。セントラルイメージと呼ばれる元となるアイディアを、無地の紙の中央に3色以上の色を使って、文字や図などで脳に印象を与えるように描く。アイディア同士をつなぐ線(ブランチ)は、極力カラフルにする。ブランチは滑らかな曲線で描き、セントラルイメージから離れるに従い細くする。ブランチ上に記述するアイディアは、文章ではなく単語レベルにするなどです。

 このように「正統派」マインドマップを描くには、思考整理術と連動した絵心や作図能力が不可欠となってしまいます。ややハードルが高いと思われる人も多いでしょう。

 そこで最初のうちはあまりルールに固執せず、アイディアや情報をアウトプットして整理することに意識を向けた方が生産的です。マインドマップはあくまで情報整理や発想に役立てるためのツールであり、マインドマップを書くこと自体が目的ではないからです。

 マインドマップのインストラクター資格を持つ矢島美由希氏の著書『実践!ふだん使いのマインドマップ』では、ルールをすべて守ったものをフルマインドマップと呼び、一部のルールのみを守っているものをミニマインドマップと呼んでいます。

 同書では、初めてマインドマップを作るなら、裏紙と黒いペンなどで作るミニマインドマップをすすめていています。その手順は、最初に描くセントラルイメージも図ではなく単語レベルにして、紙の中央に書き込みます。次に、頭の中にある引き出しを開けるというようなイメージで、思い浮かぶ単語を周囲に書き込み、ブランチでつなげてみます。

 頭の中の引き出しを出し切ったと思ったら、全体像を眺めます。そのときに「こんなことを考えていたのか」という気付きがあれば、ミニマインドマップを描いた目的である思考整理が果たせたことになります。

マインドマップはさまざまな思考を整理する

 マインドマップは、ビジネスからプライベートまで使えるツールです。たとえば大掃除の手順を考える、禁煙方法を考える、スピーチを考える、旅行計画というようなプライベートな思考から、新規営業開拓のアプローチ、プレゼンテーションの構想、報告書の下書き、人脈づくりといったビジネス思考にまで使いこなせるようになれば、業務効率や生産性アップといったことが期待できるでしょう。

 また個人単位ではなく、会議などのチーム単位で、議事録やアイディア出しをまとめるために利用することも可能です。たとえば、営業戦略検討や新商品企画をまとめるときに、ブランチに社内の制約条件や環境を書き込めば、思考だけでなく周辺情報の深掘りといった使い方もできるでしょう。

 あるいは、自分の感情を整理する際に使うのもよいでしょう。職場に嫌いな人がいる、失恋の痛みを吹っ切るなど、心の中でモヤモヤしていたり考えが堂々巡りしたりしていることを紙の上にはき出すと、心の整理がつくかもしれません。

 このようにマインドマップは思考を広げ、深め、整理するときに有効なツールの1つです。まずは紙とペンを用意して、現在気になっている課題をひとつ挙げることから始めてみましょう。

※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年11月27日)のものです。

【参考書籍】
トニー・ブザン、バリー・ブザン著、近田美季子訳『新版 ザ・マインドマップ 脳の無限の可能性を引き出す技術』ダイヤモンド社
矢島美由希氏の著書『実践!ふだん使いのマインドマップ』CCCメディアハウス

【関連記事】
http://www.mindmap.co.jp/mindmap/

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大福 汁粉/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

塾講師、マーケ系情報コンサル等を経てフリーライターへ。企業のオウンドメディア、英語学習サイト、ニュースサイトを中心に執筆している。

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