2017.5.23 (Tue)

朝礼ネタ帳(第89回)

急に倒れたときの備え「救急医療情報キット」

posted by 風間 梢

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 自宅に1人でいる時に気分が悪くなり救急車を呼ぶというケースは、高齢者だけではなく、さまざまな年齢層でもありえるケースです。救急車を呼んだ時に、スムーズな処置や病院搬送をするための「救急医療情報キット」というアイテムの普及を各自治体が進めています。

 たとえば自宅で1人のときに救急隊を呼んだ後に意識を失い、救急隊員に症状を伝えられずに、処置や搬送病院の選定に時間を要することがあります。そのような時に持病や服薬などの医療情報を見つけやすい場所にまとめておけば、駆けつけた救急隊員は素早く対応ができます。

 このように救急時に伝えたい医療情報を、統一したルールで各家庭に保管しておくのが「救急医療情報キット」です。

救急医療情報キットが的確な処置を可能にする

 「救急医療情報キット」とは、高齢者の1人暮らし世帯で本人の意識がなく病状などを説明できないような場合に、救急隊員が医療情報を手早く入手でき、迅速な救護活動を可能にする情報伝達アイテムとして考案されました。しかし現在では家族全員のものを用意しておくことを推奨している自治体もあります。

 救急医療情報キットは、緊急連絡先・持病・服薬・かかりつけ医師などの情報を記入した「救急情報シート」などの書類を円筒状などになった半透明の容器に入れて、冷蔵庫などに保管しておくものです。

 また救急医療情報キットを保管していることを救急隊員に知らせるため、玄関の内側や冷蔵庫の扉に「救急医療情報キットが冷蔵庫にあります」というような表示シールを貼り付けておくことを推奨する自治体もあります。この表示シールによって、救急隊が医療情報を見つけやすくなります。

 冷蔵庫に救急医療情報キットを保管するのは、キッチンに設置している家庭が多いからです。救急隊員が初めてかけつけた家庭でも寝室や書斎などより、キッチンという部屋の場所は見当がつけやすく、冷蔵庫は各家庭への普及率も高く、見つけやすい家電という理由からです。

救急医療情報キットに必要な5つの情報

 「救急医療情報キット」の内容ですが日本老年医学会では、以下の5つを入れておくことを推奨しています。救急情報シート(本人の住所氏名、かかりつけ医師の連絡先、緊急連絡先、服薬内容、持病、救急隊員への伝言などを記入した書類)、本人の顔写真、健康保険証のコピー、かかりつけ医師がいる病院の診察券のコピー、薬剤情報提供書(調剤薬局での処方時にもらえるもの、もしくはお薬手帳のコピー)です。

 救急情報シートに記載する情報の記入日の記載と定期的な更新を、同学会ではすすめています。また服薬内容や持病に加えて、アレルギーの有無などの情報や、高齢者は指定居宅介護支援事業者の連絡先の記入欄を設けているシートもあります。

 容器・救急情報シートなどのセットを配布している自治体があるので、「救急医療情報キット」+「住んでいる市区町村名」でインターネット検索すれば、入手方法などを確認できます。

 もし自分が住んでいる自治体で救急医療情報キットを配布していない場合は、Amazon.co.jpYahoo!ショッピング楽天市場などのショッピングサイトで購入できます。

スマートフォンで救急車を呼ぶには

 救急車をスマートフォンから呼ぶという場合が現在では多くなっています。その時に慌てないためにもスマートフォンからの緊急電話のかけ方を紹介します。

 スマートフォンには、パスコード入力をせずにロック状態でも緊急電話がかけられる方法があります。ロックを解除するパスコード画面にある「緊急電話」というアイコンをタッチします。続いて救急連絡先の119や110、118(海上保安庁)を入力すると通話ができます。これによってパスコードを入力する手間が省けます。

 救急医療情報キットは、高齢者だけでなく全年齢の単身者、同居者はいるが1人での在宅が長時間という家庭などでも有効です。いざという時に混乱があっても救急隊員へ医療情報を伝達できるようになるので備えておきましょう。

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風間 梢

風間 梢

フリーライター。企画、人事、ECサイト運営等を担当したのちに独立。現在は就職、流通、IT、観光関連のコラムやニュース等を執筆している。

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