2017.3.3 (Fri)

朝礼ネタ帳(第80回)

トラブルは未然に防ぐ!職場内のセクハラ防止対策

posted by Biz Drive編集部

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 職場での冗談、励ましなど、親密さを増すために行ったその行為が、異性には「セクシャルハラスメント」と受け取られてしまう危険性があります。業務に集中するためにも、セクハラによるトラブルは避けたいものです。

 今回は、会社内の異性間コミュニケーションで、セクハラの問題が起きないための対策を伝えます。

微妙なサインに気付けるか

 挨拶や冗談のつもりでとった行動が、相手の受け取り方によって、セクハラだと認識されてしまうかもしれません。それはセクハラが、相手が「セクハラ」と感じたことで成立するからです。

 雇用機会均等法11条1項では、セクハラについて「相手の意思に反して、不快や不安な状況に追い込むことで、労働条件上の不利益を被ったり、就業条件が害されたりすること」と定義されています。
 
 たとえば、直接体に触ったり、ホテルに誘ったりするといったあからさまな行為はもちろん、その人の体形や恋愛経験、結婚や出産に関して尋ねる行為も、受け手が不快に感じる場合は、セクハラになるのです。また「女なのに料理もできないなんて」「男なのに力がないのは」なども、性別に関する偏った見方のため、セクハラにあてはまります。

 セクハラを未然に防ぐためには、相手が発しているサインに気づくことが大事です。相手が笑顔であったとしても、表情が引きつっていたり、戸惑う仕草があったり、会話で不自然な間が空いた場合には、不快に感じている可能性が考えられます。

 人間は不快な行動をされても、直接嫌だと訴えないケースがよくあります。たとえば、本当は自分のテリトリーが侵され不快だけれども、相手との関係を壊したくないためにごまかしたように笑う、といった反応です。一見すると笑っているので、人によっては嫌がっているとわからない人もいるかもしれません。

 相手がかすかに発しているサインに気づけるように、場の雰囲気や表情に気を配ることが必要です。「自分は大丈夫」だと思っていても、気づかないうちにセクハラをしている可能性は否定できません。セクハラはそれだけデリケートで、身近な問題なのです。

部下をセクハラの被害者、加害者にさせないために

 ビジネスリーダーの立場にある人であれば、自分自身が加害者にならないだけではなく、部下が被害者、あるいは加害者にならないために、上司として注意を払うことが大事です。

 まず重要なのは、先ほど挙げたようなセクハラの「NG行為」を、一人ひとりが理解することです。繰り返しになりますが「女だから」「男だから」といった発言は、普段から避けるよう、部下に伝えましょう。

 また、万一セクハラの加害者になってしまった際にどの様な事態に陥ることになるのかを、皆が正しく理解することも重要です。訓告や左遷、解雇も起こり得ることだときちんと認識することで、セクハラになりかねない言動を一人ひとりが自粛し、問題が起こるのを回避できます。

 セクハラは加害者側が強い立場に、被害者側は弱い立場にあるときに起こりやすいものです。そのため被害者側は、困っていても加害者側に側に意見を言うのは難しいものです。相手が明確にNOと主張しなくても、相手が発する細かいサインや醸し出す雰囲気には気を配るべきです。

 これに加えて、部下がセクハラの被害者にならないよう、自分の意志を相手にはっきり表明すべきことも伝えおきましょう。“不快な行為をされても嫌とはいえない”という人間の心理には、嫌われたくない気持ちや、業務上の不利益を被る懸念が入り混じっています。「きっぱり嫌なことを断っても、加害者側が悪いのであって、あなたが悪いわけではない」と上司から部下へ伝えておくことで、いざというときに部下が「No」と言いやすくなります。

 その上で、会社として「相談窓口」を設けて、匿名相談ができる場を作ると良いでしょう。緊急時に駆け込める窓口があることで、有事の際にも早期に対処できます。

 セクハラの受け取り方は、一人ひとり異なります。被害者だけでなく、加害者も増やさないためには、一人ひとりが正しい知識を身につけ、組織全体で意識改革を図るなど、入念な対策が必要です。トラブルが起きてしまった後で後悔するのではなく、セクハラを未然に防ぐ環境を構築しましょう。

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