2016.12.27 (Tue)

朝礼ネタ帳(第71回)

なぜ若手は会社の飲み会が「嫌い」なのか?

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 ひと昔前であれば、仕事終わりに上司や同僚と飲みに行く光景は、当たり前のものでした。「飲みニケーション」という言葉の通り、お酒を酌み交わしながら、仕事のことからプライベートの悩みまで、何でも話して親睦を深めたものです。

 しかし、最近は若者のお酒離れが深刻化し、会社の飲み会に参加したがらない社員が増えつつあります。

 なぜ、彼らはお酒も飲まず、飲み会にも参加したがらないのでしょうか。宴会シーズンの今だからこそ知っておきたい、若手社員の本音に迫ります。

そもそも日本人はアルコールに弱い体質の人が多い

 これは若者に限った話ではありませんが、日本人はそもそもお酒に弱い人種です。実際、日本人の約半数が、お酒を飲んだ際に吐き気や二日酔いをもたらす成分(アセトアルデヒド)を、分解する機能(ALDH2)の働きが弱いというデータもあるほどです。こうした体質を持つ人は、ビール1杯であっても悪酔いしてしまうため、お酒に対する苦手意識が強いのです。

 年配の人からすれば「自分が若かった頃は、お酒が苦手でも無理をして飲んでいた」「練習をすれば、次第に飲めるようになってくる」と思うかもしれませんが、お酒に強いか弱いかは、生まれつきの体質によるものなので、必ずしも回数を重ねることで強くなるものではありません。

 最近は無理に飲酒をした結果、急性アルコール中毒を発症する事故も多く発生しており、「無理をして飲むべきではない」という意見がスタンダードになりつつあります。たとえば「男のくせに酒も飲めないのか」「新人はもっと飲んだほうがいい」といった発言は、昔は当たり前だったかもしれませんが、今の世の中では通用しません。飲み会への参加意欲をそぐどころか、アルハラ(アルコールハラスメント)と受け取られてしまいかねません。

 こうした点を考えると、乾杯の時点からソフトドリンクやノンアルコールビールを用意し、お酒の飲めない人にも安心して参加できる雰囲気を作り出すことが重要になるでしょう。

酔った勢いの迷惑行動がアルハラに

 前述したアルハラは、何もお酒の強要だけではありません。酔った勢いで仕事論を熱く語ったり、新入社員に説教をしてしまうことも、アルハラと受け止められてしまう恐れがあります。こうした行動が、「会社の飲み会は仕事と同じ」「自分の時間を削ってまで参加したくない」といった意見を助長する一因になってしまいます。

 仕事を円滑に進めるための「飲みニケーション」であればまったく問題ありません。ですが、お酒の勢いを借りて、個人を批判したり、欠点を指摘したりするのは場違いです。宴会の席では思い切って仕事の話をしないか、する場合は、同僚を褒めたり、若手の声を聞くことに徹するなど配慮をすることで、若手社員も楽しめる宴会になることでしょう。

「帰りやすい」宴会は「参加しやすい」宴会

 人数が揃わずに宴会がなかなか始められず、終了時刻が伸びてしまったり、二次会・三次会と宴会がズルズルと長引いてしまうことはよくあります。しかし、年末の繁忙期に、こうした時間にルーズな宴会は考えものです。ただでさえ残業時間が増えがちな年末、宴会に参加するよりも、家に帰って休みたいと思っている人も多いでしょう。

 まず予定の開始時刻に宴会を開催するためには、事前に一人ひとりの業務量を確認し、当日は全員が定時で業務を終えられるように調整を行うような配慮が重要です。そして、宴会は基本的に一次会で終了とし、二次会は希望者のみでよい旨を、主催者が率先してアナウンスしましょう。

 そのためには、参加しやすく帰りやすい空気づくりを主催者が行うことで、「いつ帰れるか分からない」といった参加者の不安が解消されます。予定通りの時刻に開催し、予定通りの時間に終わることで、若手もベテランも、誰もが楽しめる宴会になることでしょう。

 若手が飲み会に参加したくないのであれば、若手が参加したくなる飲み会を開催すれば良いだけです。いきなりガラッと変えることは難しいかもしれませんが、少しずつマイナス要素を排除していくことで変わっていくでしょう。

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