2016.11.30 (Wed)

朝礼ネタ帳(第66回)

「何もしない」瞑想の時間がくれるもの

posted by 野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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 最近はインターネットや書籍などで、時短テクニックや仕事の効率性アップといった方法が紹介されています。しかし、効率性ばかりに気を取られてしまうと、本当に自分が大切にしたいものを見失ってしまうことも。そんなことが起きないように、瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか。

日々仕事に追われている人こそ「瞑想」がおすすめ

 日々仕事に追われている人、忙しくて時間が足りないと思う人ほど、時間を効率よく活用する方法を探し求めています。

 たしかに効率は仕事に欠かせないものですが、効率よく作業をすること自体が目的化してしまうと、どれだけ効率的に作業をこなしていても、常にイライラしていたり、何かに追い立てられているような感覚になったりと、満たされないものを抱え続けることになりかねません。

 空いた時間も気づけばSNSやメールのやり取りをしたり、ニュースサイトで情報収集をしたりと、常に「何かをしている」状態ばかりという人も少なくないでしょう。このような状態では身体が休まることがなく、慢性的な疲労感も出てきてしまいます。そこで効率性を考えずに何もしない、何も考えない時間を作ることが、ストレス解消につながるのです。

 その際、取り入れてほしいのが瞑想です。スティーブ・ジョブズが禅の思想に感化され座禅や瞑想を行ったことで、国内外のビジネスパーソンの間で瞑想に対する評価が高まりました。企業が研修や制度として社員に推奨しているケースもあり、リラックス効果やストレスの解消だけでなく、脳の活性化による集中力アップなども期待できると考えられています。

「何もしない」はどうすればできるのか?

 瞑想のルールは簡単ですが、すべて自己流ではうまくいかないことがあります。ここで瞑想をするときのちょっとしたコツを紹介します。

 まず、瞑想は座禅とは少し違います。集中していなくて怒られることもありませんし、決まった姿勢もありません。自分が楽だと思える姿勢で行えばいいのです。

 場所に関しても、家の中でも、会社のデスクでも、通勤中の電車でも、自分が落ち着ける場所や落ち着きたいと思ったときに行えます。慣れないうちは、自宅のベッドの上など、一人になれる落ち着いた場所のほうがよいでしょう。

 次に、瞑想のやり方ですが、実は決まった方法は何もありません。ただ目をつぶって、何も考えないようにするだけです。よりリラックスした状態で行うために、事前にストレッチや深呼吸をして身体や気持ちをほぐすのも有効ですが、絶対にしなければいけないわけでもありません。瞑想の時間も、5分や30分など自分がやってみようと思った時間で問題ありません。

 むしろ瞑想の難しさ・奥深さは、そのやり方ではなく「何も考えないことを目指す」という点です。

 何も考えないように意識しても、どうしても頭は何かを思い浮かべてしまいます。それは昨日の仕事のミスかもしれないし、忘れていた用事かもしれません。小さいころの思い出がよぎったり、10年後の自分の姿をふいに思い浮かべたりもします。そうした、何も考えない状況で考えてしまうことにより、今の自分が何に執着しているか、何を大切にしているかが浮かんでくることこそ、瞑想が与えてくれる最も大きなものです。

 頭に何も浮かばないように努力するのではなく、浮かんできたことを膨らませないで、過ぎ去るのを待つようにしましょう。この作業を頭のなかで続けると、次第に思考に左右されにくくなります。思考が堂々巡りしていることに気づき、「今は考えなくていい」と思えるようになるからです。

 自分のライフスタイルの中に瞑想を取り入れれば、自分が何に振り回されているのか、本当は何を求めているのかを見つめなおすことができます。

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野中 圭介/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

東京在住。ライター歴10年。

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