2016.2.1 (Mon)

キーマンズボイス(第16回)

ブックオフコーポレーション株式会社 取締役相談役 橋本 真由美 氏

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 本やCDをはじめ、アパレルやベビー用品にいたるまでまさに日本における“リユース”のリーディングカンパニーとしての地位を確立したブックオフコーポレーション株式会社。
急成長を支えたそのこだわりやこれからのビジョンについて、元パートタイマーという異色の経歴をもつ橋本相談役に伺った。

ブックオフコーポレーション株式会社 取締役相談役
橋本真由美(はしもと・まゆみ)


経歴
1949年生まれ。福井県出身。一宮女子短期大学卒業。結婚前、栄養士として病院に勤務していたが、結婚を機に退職して専業主婦に。
41歳の時に、娘2人の学費の足しにと、ブックオフ1号店でオープニングスタッフとしてパート勤務を始めたのが、ブックオフ人生のスタート。
ブックオフの成長とともに自身も経験をつみながら若い店長や幹部社員を次々と育て上げ、会社の転換期を何度も乗り越えてきた“ブックオフの母”。
プライベートでは2児の母であり、4人の孫がいる。タレントの清水国明氏は実弟。

あのこだわりは偶然から生まれた!?

――御社の創業以前は『古本業』というと、個人事業というイメージが強かったと思うのですが、それを数百店舗規模の事業へと発展させた御社ならではのポイントや、当初から目指してきたビジョンなどがあればお聞かせください

まず、わたし自身が創業者ではなく、1号店が出来たときにパートとして入ってきた人間ですから、当初から描いていたビジョンやビジネスモデルについて話すのは、とてもおこがましいのですが、創業当初から会社としてひとつ考えていたのは、“誰にでもできる”かたちをつくるということでした。
それまでの古本業といえば、どこかマニアックな世界といいますか、目利きができなければいけないものだと思われていました。それをわたしみたいなパートで入ってきたような、本の知識がない人間でも(入社した)その日から買取り販売ができるかたちをつくるということを考えたんです。
創業者の頭のなかには、1号店を立ち上げた時点で既に多店舗化をしていこうというビジョンがあったようですから、1号店はそのためのマニュアルを作っていくところから始まったと言っても過言ではありません。

――ブックオフさんといえば新刊書店にはあまりない作者別に並べられた本棚が特徴のひとつだと思うのですが、そのあたりのこだわりについてお聞かせいただけますでしょうか?

実はブックオフでも当初は多くの新刊書店さんのように出版社別で並べようとしていたんです。
ただ、1号店の開店準備をしている段階で、用意していた本の数がそれほど多くなかったものですから、出版社別に並べてみても“〇〇出版の△△(作者)さん、3冊”といった風に、それぞれ数冊ずつしか集まらなかったんです。それじゃあなんだか見た目にもさびしいし、どうにかしようと現場で意見を出し合いながら試行錯誤しているなかで、作者別に並べることを試してみたら思いのほかしっくりきましたので「あ、これでいいじゃん」ということになりました。

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